ムーディーズ「露金融制度は安定」

AP通信
 アメリカの格付け会社「ムーディーズ」は、ロシアの銀行システムの見通しを、これまでの「否定的(ネガティブ)」から「安定的(ステイブル)」に引き上げた。

 ロシアの銀行の資産の質および不良債権の増加にもかかわらず、ムーディーズは2016年度のロシアの銀行の収益性の伸びを予測した。国は銀行支援を続けており、ロシア連邦中央銀行および政府の一連の声明で証明されていると、ムーディーズ。これが安定的への引き上げに影響をおよぼした。

 ムーディーズによると、「ロシアの緩やかな景気回復とマクロ経済指標の安定は、ロシアの銀行の運営を支える」という。

 

妥当性は

 ロシアの銀行「VTB24」の主席アナリスト、スタニスラフ・クレシチョフ氏は、銀行の財務状況が良くなっていることの主な要因として、中央銀行が政策金利を引き下げていることを挙げる。中央銀行は9月、金利を10%に引き下げた。

 「銀行システムを『安定的』に見直したことは、十分妥当。経済の落ち込みは止まり、企業収益は2年前よりも増えているため」と、ロシアの銀行「ズベルバンクCIB」の主席エコノミスト、アントン・ストルチェネフスキー氏は話す。

 別のアメリカの格付け会社「スタンダード&プアーズ(S&P)」は9月、ロシアの対外リスクが低減したとして、それまでの否定的から安定的に引き上げた。ヨーロッパの格付け会社「フィッチ」も同様に、見通しを否定的から安定的に引き上げている。