ロシアが外国人向け免税制度導入

エカテリーナ・リパトワ撮影/コメルサント紙
 外国人観光客が購入した商品の一部税金の払い戻しを受けられるタックスフリー(免税)システムが年内にも施行される見込みだ。独自情報としてビジネス紙「コメルサント」が報じた。

 国内最大級の高級品小売業者はパイロットプロジェクトに参加する準備を整えており、タックスフリーの主要事業者である「グローバル・ブルー」および「プレミア・タックス・フリー(Fintrax)」との間で交渉が進められているという。

 

モスクワ市内の大型デパートから実施

 非食料品の購入につき外国人が付加価値税の還付を受けられる最低額は、1万ルーブル(1万6000円)。タックスフリーのパイロットプロジェクトが施行されるのは、グム百貨店、ペトロフスキー・パサージュ、ツム百貨店、「バルヴィハ・ラグジュアリー・ヴィレッジ」といった、モスクワ市内の大型デパートになりそうだ。実験の終了後には、他のより小型な小売店が免税システムに加わるだろう。ただし、そのためには、産業貿易省で特別な認可を受ける必要がある。

 

効果に疑問の声も

 タックスフリーの導入により、さらなる取引拡大が期待される。ツム百貨店の総支配人アレクサンドル・パヴロフ氏によれば、ロシア経済の得る潜在的な利益は数億ユーロにも上るだろうとのことだ。一方で、財務省およびロシアの観光業界は、非居住者への付加価値税の還付というのは、無益な方策である、と見ている。新しい観光客を引き付けることもないし、予算の損失を生み出すだけだ、というのだ。

 ロシアは二段階の付加価値税を設けている。食料品と子供用品が10%、それ以外が18%だ。

 コンサルティング会社デロイトの試算では、タックスフリー導入により輸入関税の回収率が上昇し、その3年分が付加価値税還付による予算の損失を相殺する。ただしそれは、還付される付加価値税が10%内に制限される場合に限る、とのことだ。

記事全文(露語)

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