「ロシア市場はそれでも面白い」

セルゲイ・ベリャコフ氏=ヴィクトル・ヴァセニン撮影/ロシア新聞

セルゲイ・ベリャコフ氏=ヴィクトル・ヴァセニン撮影/ロシア新聞

第12回「クラスノヤルスク経済フォーラム」が2月26~28日、シベリアの中心クラスノヤルスク市で行われた。テーマはロシアの新たな貿易相手の模索、不況対策などで、世界35ヶ国、ロシア連邦54地域から6000人以上が参加した。経済制裁を受けている現状で、ロシア市場にいかに外国人投資家を招致するのか。フォーラムの主催者、「サンクトペテルブルク経済フォーラム」財団の理事、元連邦経済開発次官であるセルゲイ・ベリャコフ氏にロシアNOWがインタビューを行った。

-クラスノヤルスク経済フォーラムは国内向けのイベントでしょうか、それとも外国人投資家を招致するという課題を掲げているのでしょうか。

 投資家招致は唯一の課題というわけではなく、主な目標の一つです。外国人専門家の目を通して、ロシア経済を見つめようという試みです。専門家と話し合いながら、我々は自分たちの世界観を拡大し、また連邦政府と地方政府は追加的に、必要としている専門的見地からの検証を受けます。

 ロシア経済に資金は流入しています。我々が望む規模にはなっていませんが。世界経済も現在ピークにはありません。それでもロシアは依然として、投資という点でおもしろい市場です。

 

周知の通り、御財団の昨年の2つの大きなフォーラム(サンクトペテルブルク・フォーラム、ソチ・フォーラム)には、欧米からそれほど多くの参加がありませんでした。アメリカ政府は、アメリカ企業の幹部に対し、ロシアのフォーラムに参加しないよう勧告もしていました。このような状況では、投資を募るのは難しいのではないでしょうか。

 サンクトペテルブルクのフォーラムでは、国際的な大手企業は確かに、ナンバーワンではない人物を代表としていました。しかしながら、参加者が減少したわけではありません。ロシア市場で活動する企業が、フォーラムに誰も送らなかったといったことはありませんでした。また、ナンバーツーは時に、ロシアの金融部門および事業開発部門に精通していたことから、ナンバーワンよりも優れた話者であることが判明したりと、質の高い参加者を集めることができました。

 フォーラムに参加しないよう勧告が行われたことで、むしろ注目度が上がりました。国際的な大手企業の代表が圧力に負けることなく、今年のフォーラムに参加するよう、期待しています。専門家にとっても、ハイレベルの議論に参加するのはおもしろいのです。

 

-フォーラムは欧米の投資家の招致を続けるとのことですが、今年のクラスノヤルスク・フォーラムはほぼ、アジアとの活動に絞られていました。矛盾している気がしますが。

 そんなことはありません。クラスノヤルスク・フォーラムは3日間行われ、それぞれの日に特徴がありました。

 初日は青年フォーラム、中日はアジアとの活動でした。アジア諸国との協力は、ロシア経済と、フォーラムが開催されたクラスノヤルスク地方経済の発展の優先事項の一つです。

 最終日はロシア政府、不況対策、ブレイン・ストーミングが中心でした。したがってこのフォーラムは、アジアをテーマとした議論のみではないのです。

 

-クラスノヤルスク・フォーラムは来年、上海で行われる予定との噂があります。本当ですか。

 それは正しくありません。クラスノヤルスク・フォーラムはあくまでもクラスノヤルスク市で行われます。上海で何かが行われるとすれば、それはまったく別の上海フォーラムです。

我々はアジア諸国でも、外国のパートナーと活動しています。独自の巡業ですね。

 

-サンクトペテルブルク、ソチ、クラスノヤルスクのロシアの三大フォーラムに、違いは出てきたでしょうか。

 主にテーマで特徴が出てきました。ロシアでもっともグローバルなフォーラムはサンクトペテルブルク・フォーラムです。世界経済が直面している試練を専門としているので、「ロシアのダボス」と呼ばれています。ここ5年でこのフォーラムを強力な国際イベントへと押し上げました。国際とは言えロシアの議題もありますが、それは何よりも「外国人の目を通したロシア」で、外国人投資家の観点からすると、ロシア経済に欠かせないものだそうです。

 ソチ・フォーラムは投資環境整備。クラスノヤルスク・フォーラムの参加者は国内の話題を議論します。これは主にロシア政府の活動の専門的評価、内閣の活動の基礎となるような推奨事項作成の試みです。

 最後に、我々が開催している、革新専門の「オープン・イノベーションズ」です。

 

-極東でさらに別のフォーラムを開催する予定はありますか。

 はい。ウラジオストクでのフォーラム開催が計画されています。ただ、今のところ、今年のスケジュールには含まれていません。