ロシア陸上選手はリオ五輪行けず

スポーツ仲裁裁判所のマチュー・レーブ事務総長=

スポーツ仲裁裁判所のマチュー・レーブ事務総長=

ロイター通信
 スポーツ仲裁裁判所(スイス・ローザンヌ)は、ロシア五輪委員会の訴えを退けた。他の競技の選手が出場できるかについては、まだわからない。

 スポーツ仲裁裁判所は21日、ロシア陸上選手68人の2016年リオデジャネイロ夏季五輪への出場を認めなかった。判決を下したのは、スポーツ仲裁裁判所のマチュー・レーブ事務総長。「ロシアの陸上選手のみが特定の要件を満たしていないのであれば、ロシアは陸上選手を五輪に指名する権利を持たない」と述べた。

 以前にも発表された通り、ロシアの陸上選手の出場が許可されない主な理由は、反ドーピング・システムに対する不信。そのため、ロシア代表としてリオ五輪に出場できるのは、女子走り幅跳びのダリヤ・クリシナ選手ただ一人。クリシナはすでに3年、ロシア国外に暮らし、練習している。

 ロシア代表全体がリオ五輪に出場できるかは未定。国際オリンピック委員会(IOC)は先に、スポーツ仲裁裁判所の判決を踏まえて決定するとの声明を発表していた。出場の可否は23日までには明らかになる見込み。

 

「このままにはしない」

 スポーツ仲裁裁判所の判決を聞いたヴィタリー・ムトコ・スポーツ相は、国際陸上競技連盟(IAAF)の汚職を指摘した。「(IAAF)は完全に腐敗している。ここからすべてが始まった」

 「スポーツ仲裁裁判所の判決は遺憾。残念ながら、連帯責任の採用で前例がつくられた。ただ、IOC副会長が(21日の)会議前に、ロシアの陸上選手は五輪で何もやることはないと言い、深刻なシグナルを出していたから、他の結論を期待していなかった」とムトコ・スポーツ相。ムトコ・スポーツ相は、ロシアはこの陸上競技の問題を「このまま放置することはしない」とも述べた。

 今回の判決について、クレムリンは控えめのコメントを出した。「このような判決を受け、遺憾の意を表明するのみ。(中略)連帯責任はこちらの観点からすると、受け入れられないものであろう」とドミトリー・ペスコフ大統領報道官。

 スポーツ仲裁裁判所でロシア五輪委員会の代理を務めたのは、五輪金メダルを過去に2個獲得している女子棒高跳びのエレーナ・イシンバエワ。今回の判決を、陸上の葬式と表現した。あとはIOCに期待するしかないという。「IOCは、個々のスポーツ選手について決定する権限を持つ」とイシンバエワは希望を表明した

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