この怪我により、川口とアレクサンドル・スミルノフ(31)のペアは、ブラチスラヴァで1月25―31日開催された欧州選手権への出場を断念。続いてボストンで3月27日―4月3日開催の世界選手権も見送ることになりそうだ。同ペアのコーチ、タマーラ・モスクヴィナは、ロシア・フィギュアスケート連盟報道部の取材に応じ、怪我からの復帰には長い時間がかかるかも知れない、との見通しを語った。
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「悠子はもう退院しているが、3週間はギプスで過ごすことになる。それからモスクワ郊外でリハビリに就く。回復は相当長くかかる。医師の診断は皮下右腱断裂だ。すぐに治るものではない。だが、悠子は性格が強い。スポーツ選手としてのキャリアを通じて、困難を乗り越える力があることを幾度となく証明してきた。今回もきっと克服できると信じている」
不運は以前にもペアを見舞った。2014年のソチ冬季五輪を前に、川口のパートナー、アレクサンドル・スミルノフが足に重傷を負い、自国開催の五輪に出場できなくなった。そんなふたりに又しても重い試練が課せられた、とモスクヴィナコーチ。ふたりは欧州選手権に向け、入念な準備を行っていたのだ。
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「悠子の負傷は誰にとっても全く思いがけないことだった。サーシャ(アレクサンドル)は当初、茫然自失だった。もちろん、精神的に、きついものがあるだろう。1年前にやっと自分の怪我が治ったばかりだったのだ。いま彼はスケート場に足を運んで、年少の選手たちの練習を手伝っている。今はとにかく悠子の回復を待つことだ。サーシャは言っている。自分が大怪我を治しているとき、悠子は待ってくれた。今度は自分が悠子を待つ番だ、と」
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川口もコーチも連日、たくさんの応援の手紙を、日本のファンたちから受け取っているという。「日本のファンたちは特別だ。本当に献身的な人たちだ。悠子もサーシャも、日本でとても愛されている。日本にはふたりのファンクラブもある。ファンたちはいつも驚くべきプレゼント、サプライズを用意してくれる」
コーチは日本のファンたちにお礼の手紙をしたためたという。次のようなものだ。「医師たちが最善を尽くし、また、皆さまの、悠子とサーシャへの愛と信頼が、怪我にともなうあらゆる困難を克服する励ましになるようにと願っています。親愛なる日本のファンの皆さん、ふたりを再び見られる日はきっと来ます。信じ、願い、愛してやってください」
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