アンナ・シドロワ=
ロイター通信ロシア代表の最初のかつ予期せぬ2006年の活躍は、現在トルコで活動しているオリガ・アンディアノワ氏の尽力あって実現した。それでも安定的な結果を出せるようにと、より経験のある外国の専門家をロシアに招くようになった。例えば、2012年7月、スイスのトーマス・リップス氏が新コーチに任命された。リップス・コーチの指導のもと、スイス女子代表は2012年世界選手権で金メダルを獲得。スイス男子代表は2009年世界選手権、2010年バンクーバー冬季五輪で入賞している。リップス・コーチは勝利精神をロシア代表に再び叩きこんだ。スウェーデンのカールスタードで開催された2012年ヨーロッパ選手権で、ロシア代表は6年ぶりにヨーロッパ大陸最強のタイトルを手にした。
現在、すべてのカーリングのロシア代表で、ヘッドコーチは外国人のパートナーとともに活動している。女子代表のヘッドコーチはロシア人のスヴェトラーナ・カラルブ氏で、コーチはスイス人のロジャー・シュミット氏。シュミット氏はドイツ、チェコ、イタリア、オーストリア、アメリカの代表チームを指導してきた。
ロシア通信撮影
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カラルブ・コーチは、主将(スキップ)の果たす役割が大きいと考えている。現在の主将であるアンナ・シドロワは、うまく対応できている。
カラルブ・コーチは2015年世界選手権で優勝した後、「Rスポルト」紙にこう話している。「シドロワは試合経験も予備知識も豊富な賢い選手。試合を支配する。その主たる証拠が結果。ヨーロッパ選手権で2回優勝し、1回入賞し、世界選手権でも入賞している。役割が合っているということ」
カーリング男子代表のユーリ・シュリコ・コーチは、スウェーデンの世界選手権の後、女子代表が常に成長しており、世界のカーリングのエリートに入っているのは偶然ではないと話していた。
「極めて攻撃的で試合序盤から技術的に困難な現代の世界カーリングにおいて、ロシア代表はいわゆる『トレンド』にあることをヨーロッパ選手権が示した。この攻撃的な傾向を試合でうまく示せたのは、女子ではロシア代表とスコットランド代表の2チームだけだったと思う」とのシュリコ・コーチの話が、ロシア・カーリング連盟の公式サイトに掲載されている。
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ロシアでカーリングの人気が高まるきっかけとなったのは、2014年ソチ冬季五輪である。五輪後、たくさんの児童がクラブに登録するようになった。海外の連盟から世界有数の優れた競技施設と認められた、ソチの「アイス・キューブ」アリーナでは、大きな国際大会が開催され続けている。2015年には、世界混合ダブルス選手権が開催された。2016年、この大会はカザンで行われる。
控えの選手にも大きな注意が払われている。将来代表入りした時に問題なく合流できるような、練習および国際大会への出場経験が、若い選手には必要である。シドロワがそうであった。2010年の五輪で、19歳だったシドロワは、最後に登場したが、いくつかの試合ですでに主将を務めていた。2011年にリュドミラ・プリヴィフコワに替わり、完全な代表主将になった。
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