おいしくて体に良いケフィール・ケーキ

 ロシア人の誰もが、ケフィール(ケフィア)を幼少時代から知っている。清涼感があって体に良いケフィールは、酸味とわずかな苦みによって、他とは異なる乳製品になっている。味の強さで飲みにくさを感じる外国人もいるかもしれない。ケフィールを飲んだことのない人は、まずはケフィール・ケーキを試食してはどうだろうか。

ヴィクトリア・ドレイ撮影ヴィクトリア・ドレイ撮影

 ロシア人は乳製品が大好きで、ケフィールは最も人気の高い乳製品の飲み物の一つ。ソ連で広く販売され、現在でもCIS諸国では一般的である。ケフィールは北コーカサス発で、その発祥には諸説ある。

 レシピは何世紀にもわたって家庭の秘密となっていたが、20世紀初頭にモスクワ周辺で広く生産されるようになり、その後国中に広まった。

 ケフィールは無脂肪の飲むヨーグルトのようだが、特別な風味をもたらす発酵菌でつくられている。今日、どの食料品店でも販売されているが、家庭でつくる人もいる。材料はたったの二つ。牛乳と、ロシアのどの薬屋にもある特別な発酵菌。

 ケフィールは体に良い微生物叢で知られている。そのまま飲んでもいいし、ソース、マリネード、またはペーストリーに加えてもいい。この記事で紹介するのは、私の祖母が40年ほど前に考案したレシピ。今まで食べたどのケーキよりもおいしく、つくるのも簡単。ソフトで濃厚な味わいに驚いてもらえるかもしれない。

 

材料

・   ケフィール 220ml(緩いプレーン・ヨーグルトで代用可)

・   卵 2個

・   砂糖 ¾カップ

・   無塩バター 80グラム

・   小麦粉 2カップ

・   ベーキング・パウダー 小さじ1

・   塩 ひとつまみ

・   バニラ・エキス 小さじ1(またはバニラ・シュガーひとつまみ)

・   粉砂糖 適宜

 

つくりかた

ヴィクトリア・ドレイ撮影ヴィクトリア・ドレイ撮影

1.     卵をかき混ぜて、砂糖、塩、バニラ・エキスを加え、白くふんわりするまで混ぜる。柔らかくしておいたバターをしっかりとつぶす。ケフィールを注いで、泡立て器で練る。すべての材料は室温に置いておくことが大切。

2.     次に、小麦粉とベーキング・パウダーを加えて、なめらかになるまで混ぜる。生地はドロっとしていることが大切。完全な液状になっていないこと。生地を型に入れて、180 °Cに熱したオーブンで40~50分ほど焼く。

ヴィクトリア・ドレイ撮影ヴィクトリア・ドレイ撮影

 ケーキができあがったら、冷まして、粉砂糖をふりかけてできあがり。

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