1. 『バルザミノフの結婚』 （1964年）
Konstantin Voinov/Mosfilm, 1964
バルザミノフという名の下級官僚はもう若くはないが、まだ母親と一緒に暮らしている。ある日彼は結婚する夢を見て、目が覚めた時、現実の生活でも結婚してみようと決心した。幸せな母親は仲人に、良い（そして裕福な）花嫁を見つけて結婚式の手配を手伝ってくれるように頼む。その間、バルザミノフは貴族のふりをして女性たちと話を始める。彼は成功するだろうか？
2. 『ようこそ、または立ち入り禁止』（1964年）
Elem Klimov/Mosfilm, 1964
この作品は、ピオネールを描いたソビエト最高のコメディの一つと考えられている。ピオネールキャンプが舞台で、軍隊風の秩序を植え付けようとする非常に真面目な男が規則を作り、子供たちに非常に厳しく接する。しかし、子供たちとキャンプのスタッフが両親の日の公演の準備を始めると、悪ふざけが始まる。このコメディーは子供向けのように思われるが、実際には機知に富んだユーモアがあり、フルシチョフと彼がトウモロコシ栽培に夢中になっていることを揶揄してさえいる。
3. 『自動車に注意』（1966年）
Eldar Ryazanov/Mosfilm, 1966
ユーリ・デトチキンはソ連の「ロビン・フッド」だ。彼は金持ちから車を盗んで売り、そのお金を孤児院に寄付している。捜査官は犯人を発見するが、デトチキンの崇高な目的を知り、彼を逮捕することができない。これも非常に人気のあったソビエト映画で、良心と社会的平等が最優先される理想的なソビエト国民を描くことを目的としていた。
4. 『妖婆 死棺の呪い（原題：ヴィー）』 （1967年）
Georgy Kropachev, Konstantin Ershov/Mosfilm, 1967
この映画は、ソビエト初のホラーだとよく考えられている。ニコライ・ゴーゴリの同名小説を原作としたこの映画はとても怖い。あらすじによると、神学生が葬儀を行うために人里離れた農場に到着する。故人は美しく若い女性だった。しかし、学生がその故人と一緒に教会に閉じ込められるとすぐに、死体が棺から復活する... 次に何が起こるかは、言葉で表すことはできない。自分の目で見て確かめてほしい。特に感情的になりやすく、怖がりな人は、寝る前に見ない方がよい。
5. 『ロシアにおけるイタリア人たちの信じられない冒険』 （1974年）
Eldar Ryazanov/Mosfilm, 1973
これはレニングラード（現サンクトペテルブルク）の美しい景色を舞台にした素晴らしいコメディで、ソ連とイタリアの作品である。ロシア移民の老女はイタリアで亡くなる際に、孫娘に自分はロシアでライオンの像の下に大きな宝物を隠したとささやく... この刺激的な話を聞いた孫娘と一部のイタリア人（滑稽なマフィアも含む） は隠された宝を探すためにレニングラードへ向かう。しかし、そこには何百ものライオンの像や彫刻があることを知る。どの像の下にあるのだろうか？
6. 『アフォーニャ』 （1975年）
Georgy Danelia/Mosfilm, 1975
これは真面目なソ連国民になりたくない、怠け者で無謀な配管工のコメディだ。この男は常に嘘をつき、仕事をさぼり、賄賂を受け取り、酒を飲み、喧嘩をしている。しかし同時に、彼には何とも言えない魅力があり、みんな彼と友達になり、とても良い女の子が彼に恋をしてしまう。しかし、彼はそんなことを気にするだろうか？
7. 『愛の奴隷』 （1976年）
Nikita Mikhalkov/Mosfilm, 1975
これはロシアのサイレント映画女優、ヴェラ・ホロドナヤの興味深い運命を巡る実際の出来事に基づいている。ロシア内戦のさなか、ロシア南部では映画の撮影が行われているが、当時ロシア南部は未だに君主主義者が権力を握っていた。オルガ・ヴォズネセンスカヤという名前の映画スターは夢を見ており、ロシアの戦争と革命の現実を理解していない。しかし、結局のところ、彼女は革命家がとてもロマンチックであることに気づき、密かにボリシェヴィキを支援し始める。
8. 『オブローモフの生涯より』 （1979年）
Nikita Mikhalkov/Mosfilm, 1980
イワン・ゴンチャロフの『オブローモフ』は怠惰を描いたロシアの象徴的な小説だ。そのため、古典作品を読むのが面倒なソビエトとロシアの学校のほとんどの子供たちは、通常この映画を観る。オブローモフは映画の大部分を、ある女性によって彼の人生が変わるまで文字通りソファでごろごろして過ごしている。
9. 『残酷なロマンス』 （1984年）
Eldar Ryazanov/Mosfilm, 1984
この映画はアレクサンドル・オストロフスキーによる19世紀の象徴的な戯曲『持参金のない娘』に基づいている。ラリサは若い美しい貴族の女性だが、彼女の家は非常に貧しいため、母親は彼女を裕福な男性と結婚させたいと考えている。ラリサには多くの求婚者や崇拝者がいるが、彼女を真剣に扱う男性は一人もおらず、むしろ美しいおもちゃやアクセサリーのように扱われる。しかし、もし彼女が自由になり、好きな人を愛するようになったらどうなるだろうか？
10. 『最もチャーミングで最も魅力的な』 （1985年）
Gerald Bezhanov/Mosfilm, 1985
ソ連の30代の女性エンジニアはまだ独身だ。ある日、彼女は心理学に熱心な旧友に出会う。彼女は男性をうまく惹きつけるためにどのように着飾ればよいかを伝授する。今なら女性が自分のことを褒めても誰も驚かないだろう。しかし、良い夫を見つけるために「私が一番チャーミングで魅力的だ」と繰り返すようアドバイスされるソ連の女性なら…？ 素晴らしいコメディの始まりだ！