ロシア最大、欧州最大級のオルガン

カルチャー
ロシア・ビヨンド

 カリーニングラードの大聖堂では、ヨーロッパ最大級のオルガンの音色を堪能できる。正確には、オルガンは大小の2つがあり、互いに接続され、コンピュータも付属している。

 大きい方のオルガンはパイプが6301本、小さい方は2224枚。リードは122本。大聖堂のホールは近代的な音響システムが採用されており、音を正確に伝えるばかりでなく、マルチトラック録音や高音質での音声中継も可能だ。

 オルガンは、音楽の拍子に合わせて動く聖母子像や不死鳥の彫刻で飾られている。

 このオルガンは2008年、14世紀建立の大聖堂の修復作業にともない設置された。カリーニングラードはかつてケーニヒスベルクという名で、1945年まで東プロイセンの一部だった。

 大祖国戦争(独ソ戦)でひどく損傷した大聖堂は、長い時間をかけて修復作業が行われた。現在、大聖堂は街のシンボルであり、その歴史的、文化的な中心となっている。

 大聖堂ではオルガンコンサートが開催され、演目もクラシック音楽や宗教音楽、現代音楽まで幅広い。オルガン奏者のコンクールも行われる他、大聖堂や哲学者カント(彼は生涯をこの地で過ごした)の博物館の見学ツアーもある。カントの墓所も、大聖堂の近くだ。

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