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歩兵1万5千名、騎兵950名からなる連隊。セルゲイ・ボンダルチュク監督の『戦争と平和』(レフ・トルストイ原作、1965年)には、これらすべてが必要だった。これは、史上最も“高額”なソ連映画だ。戦闘シーンのために、50 のセット、8 本の橋がつくられ、23 トンの爆発物、4万リットルの灯油、1万5千個の発煙手榴弾、1,500 発の砲弾が費やされた。この映画の予算は、1967年のレートで1億ドルにのぼった。
これはまた、最も受賞の数が多い映画でもある。権威ある国際映画祭で10の賞を授与されており、その中には、長編映画に対するものとしては「ソ連初のオスカー」(アカデミー賞外国語映画賞)も含まれる。
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連邦崩壊後のロシア映画で最も製作費がかかったのは、『ヴィイ:ドラゴンの封印の秘密』(2019)だ。ファンタジーの要素のあるホラーで、原作はニコライ・ゴーゴリの小説『ヴィイ』。製作には4900万ドルかかり、その大半がグラフィックスに費やされた(『ゲーム・オブ・スローンズ』を手がけた会社が製作)。しかし、この映画は興行的には失敗した。
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史上初めての人形アニメーションは、帝政ロシアで制作されている。ラディスラフ・スタレヴィッチの『美しいリュカニダ、あるいは口ひげと角の戦い』は、1912 年に公開された。“俳優”は本物の昆虫だ。人々は、スタレヴィッチがカブトムシを調教して、互いに戦わせ、愛を告白させた、と大真面目に信じていた。実際は、虫たちはもちろん死んでおり、監督が手際よくワイヤーに吊り下げて動かした。
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100 年前、この映画の長さは 7 分だったが、それでもみんなが歓喜した。『ポニゾフの自由民』はロシア最初の映画だ。1908 年に公開され、17 世紀ロシアに大反乱を起こしたステンカ・ラージンを描いた。
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ソ連初の「アカデミー賞」はドキュメンタリー映画に授与された。『モスクワ近郊のドイツ軍の敗北』。これは、15人のカメラマンが撮った映画だ。彼らは、砲撃のさなかに、ソ連の首都防衛の様子を撮影した。マイナス30度の冷え込みの中で撮り、空襲に際しても、防空壕に退避さえしなかった。
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最も興行収入を上げた映画は、耳が大きく可愛らしい不思議な動物を描いた最近のヒット作『チェブラーシカ』(2023年)だ。ロシアの興行収入は9,450万ドルだった。
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宇宙で初めて撮影された映画は、クリム・シペンコ監督の『挑戦(ザ・チャレンジ)』(2023年)だ。女優ユリア・ペレシルドが主演し、実際に国際宇宙ステーション(ISS)に2週間滞在して撮影した。この映画には、本当の無重力環境での撮影が約 1 時間含まれている。しかし、宇宙を舞台にした映画をスタジオで撮影するよりそんなに高額だったわけではない。『挑戦』の予算は10億ルーブル(約1千万ドル)以下だ。