農業を理想化したソビエト・プロパガンダ・ポスター20選

カルチャー
ロシア・ビヨンド
 古来農業はロシアの主要産業だった。なぜボリシェヴィキは農業の推進に力を入れたのだろうか。

 1917年の革命までロシアは農業国だった。革命とそれに続く内戦、力尽くで推し進められた工業化の影響で、農業に問題が生じた。畑は荒れ、都市への大規模な人口流入で農産物を管理する人材が不足していた。こうしたことが原因で国内では大飢饉が起こり、ソビエト政権は厳しい政策を取って配給制を導入しなければならなかった。工業化にまい進する間、食料という重要な問題を忘れていたことが明らかになった。

 丁寧な畑仕事、処女地の開発、農産物や家畜の管理の奨励が極めて重要になった。さらに重要だったのが、農民の集団農場(コルホーズ)への参加を促すことだった。農産物がすべて厳格に国家の手に渡り、農民の手元に残らないようにするためだ。

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