1905年、モスクワ歴史博物館に宝飾品を保管する「特別庫」が作られた。ここには皇帝や皇族の個人の所有物、宝飾品、勲章、教会の什器備品、金や銀で縁取られたイコンなど、計27000点以上の品が置かれている。これらの所蔵品は唯一無二の歴史的価値を持つだけでなく、世界レベルの宝飾品芸術の傑作でもある。その中には、皇族や貴族御用達の宝飾品工房「ファベルジェ」「ボリン」「サジコフ」「フレブニコフ」「オフチンニコフ」などの一流職人の作品がある。また、ヨーロッパの名高い宝石職人の作品も収められている。
貴金属と貴石でできた宝飾品の傑作をいくつかご覧に入れよう。
1. ブローチ、ペテルブルク、1880年代

エヴゲーニー・ボリソフ撮影
2. ブローチ、モスクワ、19世紀末

エヴゲーニー・ボリソフ撮影
3. ブローチ、モスクワ、1890-98年

エヴゲーニー・ボリソフ撮影
4. かぶり物用の装飾品、アルハンゲリスク、17世紀
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5. カフス・ブレスレット、チチェレフ社、モスクワ、19世紀第4四半世紀
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6. メダル・ブローチ、チチェレフ社、モスクワ、1880年代
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7. コップ、E・シュラム工房、サンクトペテルブルク、1890年代
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8. 懐中時計、フランス、パリ、18世紀末
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9. 王冠、スウェーデン、17-18世紀
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10. 木製の基部を持つカップ、18世紀第1四半世紀
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