写真家のワレリー・デグチャレフさん(1937年生まれ)は1969年から写真家として活動している。綿密な都市設計に基づいた古いペテルブルクの「巧妙な美しさ」に常にインスピレーションを受けてきた。
デグチャレフさんがレンズを向けるのは、ペテルブルク独特の迷路のように入り組んだ中庭を歩いたときに出会うひっそりとした一角である。この街をよく知っている人でも、彼の意外な視点で捉えられた景色には驚くはずである。
またさまざまな年代に撮影されたこの「巧妙に作られた都市」シリーズは、フョードル・ドストエフスキーが見たであろう陰鬱で神秘的な雰囲気を感じさせる。
写真展「巧妙に作られた都市」はサンクトペテルブルクの「ロスフォト」センターで2021年2月20日から開幕。