レニングラード(後のサンクトペテルブルク)で生まれ、生涯をそこで暮らしたレオニード・ボグダノフ(1949〜2003年)は、熱狂的支持者を持つ、歴史の記録者である。彼は50年以上にわたってレンズを通してこの町を探り、白と黒の独特なスタイルで、その姿を表現して来た。建築物に焦点をあてたこの写真家の作品は、叙事詩のように素晴らしい建築物の夜景やそれを映し出した運河や川を捉えたものである。
「ボグダノフが捉えたペテルブルクは、邪悪の暗闇に浮かび上がった黒い町だ」。ソ連写真芸術の専門家、ワレリー・ヴァルランは言う。
また、ボグダノフは老人や子どもたちなど街の人々を映した一連の写真も残している。写真の主人公たちはあたかもドストエフスキーの小説から飛び出して来たようだ。
レオニード・ボグダノフ写真展「逆視点」はサンクトペテルブルクのArt of Foto ギャラリーで2月28日まで開かれている。
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