マリインスキー劇場の日本人ソリスト、永久メイ(写真特集)

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 マリインスキー劇場のソリストである日本人バレリーナ、永久メイが、フォーブス・ジャパンの選ぶ「30 UNDER 30 JAPAN 2020」(世界を変える30歳以下の日本人30人)にランクインした。ロシア・ビヨンドがこの日本人バレリーナの写真とプロフィールをご紹介する。

 兵庫県出身の永久メイは、13歳でモナコ王立プリンセス・グレース・アカデミーに入学。2017年に卒業した後、マリインスキー劇場バレエ団に入団した。

 そしてその1年後、18歳のときに、劇場のセカンド・ソリストとなった。

 これまでにジゼル、ラ・シルフィード、ミハイル・フォーキン振り付けの「カルナヴァル」の蝶々役、「くるみ割り人形」のマーシャ役などを演じてきた。

 あるインタビューで、メイは次のように話している。「くるみ割り人形のマーシャの性格を表現するのはとても簡単でした。マーシャは多くのことを夢見る少女で、想像力がとても豊かなのですが、それはまるでわたしみたいだからです。それぞれの場で、異なるイメージを表現しようと思いました。そしてマーシャ役を演じながら、信じられないほどの喜びを感じました」。

 また永久メイは、ほぼ4度の傾斜があるマリインスキー劇場の舞台で踊るのに慣れるには時間がかかったと打ち明けている。「最初は斜めになった床の上で、回転するのもバランスを保つのも大変でした」。

 永久メイは5月生まれで、メイという名は5月の英語にちなんでつけられたものだという。 

 昨年、メイはペテルブルクの雑誌「ソバーカ」で取り上げられたが、そこでは伝説的なフランスのバレリーナ、リアンヌ・ダイドと比較され、マリインスキー劇場の次なるプリマ候補の3人の1人とされた。

 バレエ評論家のアンナ・ゴルデーエワ氏は、永久メイについて、次のように述べている。「このような静かな女の子(ジゼル、シルフィード、カルナヴァルの蝶々を演じてきた)を、たとえば白鳥の湖の黒鳥のような役を演じるようなバレリーナになるとは想像できません。そのようなバレリーナになるのは稀なことです。しかし、そうなったときには、バレエ史に永遠にその名を刻むことになるのです。メイは伝説的なフランス人バレリーナ、リアンヌ・ダイデと比較できます。彼女は、70年前に、19歳でエトワールになりました。メイも、ロマンティックなレパートリーで、重力を感じさせないような軽快さで、風の中をすり抜けています」

 永久メイはすでにイタリア、スイス、アメリカで公演を行なっており、2021年11月には日本公演に参加する予定である。