ロシアの劇場、マインクラフトを使って「桜の園」を上演

bdtspb/youtube
 古典作品の「皮肉ながらも確かな」バージョンは、劇場での観劇を細かいところまで再現している。

 サンクトペテルブルクのトフストノゴフ・ボリショイ・ドラマ劇場(モスクワのボリショイ劇場ではない)がロシアの戯曲作家アントン・チェーホフの有名な作品「桜の園」のショートバージョンを上演した。人気のあるオンラインゲーム、マインクラフトの中で。

 この一風変わったパフォーマンスは、YouTubeで生配信された。

 この作品のマインクラフト版はしっかりと、そして細かいところまで本物さながらに作られている。観客は上演前に入場口から入って、ホールを通ってステージまで行く。

 ボリショイ・ドラマ劇場のマインクラフト版は90人のプレーヤーが見ることが出来た。またYouTubeの生配信で見た人もいる。

 制作者は劇場版を素晴らしくきめ細やかに作りあげた。作品が始まる合図に3度、鐘が鳴らされ、携帯電話の使用禁止を知らせるアナウンスも流された。

 そして、登場人物たちがステージに現れ、芝居が始まった。マインクラフト版の上演時間は15分と短い-ネット観客を配慮しての時間である。

 この劇場は、作品を「有名作品の皮肉ながらも確かな短縮版」と銘打って、他のいくつかの作品もマインクラフトの中で上演すると約束した。

 「桜の園」はロシアの戯曲作家アントン・チェーホフの有名な作品のひとつ。財政的困窮から、これまでのような生活を続けられなくなったある貴族階級の詩的な悲しい物語である。

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