ある芸術家がサンクトペテルブルクの街に出現させたロボット、サイボーグ、巨大トカゲ

Vadim Solovyev
 ロシアのサイバーパンクがインスタグラムでブレイク

 サンクトペテルブルクの街では未来的なパトロール船がマンション群の上空に浮かんでいる。この威嚇するような機械はソ連時代の陽気なアニメのキャラクターで飾られている。いや、これは、暗黒郷を描いたロシアの新作ヒット映画の1シーンではない。この街の芸術家の作品である。

[サンクトペテルブルクにはお正月ムードなどないと言うかも知れない。パトロール船に書かれた絵を見れば、回りはとても陽気になる。]

 ワディム・ソロヴィヨフはサンクトペテルブルクで広告宣伝のスペシャリストであるとともに、ここにサイバーパンクというジャンルをもたらした独立系のパートタイム芸術家である。

 彼は、この重苦しい、雨がちな街に、勇ましい獣や巨大な昆虫や鳥を登場させる。さらに、まだ誰も見たことがないサンクトペテルブルクを描いた一連の動画(写真ではなく)をインスタグラムに投稿すると、彼はさらに人気者となった。

 気味の悪いロボットやサイボーグがありふれたサンクトペテルブルクの景色と極めて対照的に描かれ、独特の暗黒郷的でサイバーパンク的な状況を創り出している。

 ソロヴィヨフは故意に、作品を通じてサンクトペテルブルクでの面倒な実生活を嘲笑うこともある。

 [次はこれだ。玄関近くに置いてあるゴミ箱にゴミを捨てる。電動野郎が! ]

 この動画について彼はこう説明している。「よく言われているように、“ロボットは持ち主に似る”」。玄関近くにあるゴミ箱にゴミをいつも捨てる1階の住人のお掃除ロボットも中庭にあるゴミ捨て場に飛んでいくのを面倒がって同じようにする。ふざけた真似だ!おふざけロボット!」

 この芸術家は動物虐待についても問題提起している。

 「動物を使って観光客から儲けようとするのが大嫌いだ。この巨大な遺伝子操作されたトカゲが持ち主を食い殺すことだってある。でも他の動物たちにいつもそのような機会があるとは言えない。このような見世物はやめるべきだ。巨大トカゲに自由を!」インスタグラムの投稿にはこのように書き込まれている。

 [このかわいい男の子を見て。火で雪を融かしている。上手い。ロボットたちも冬に向けて準備万端なのである]

 「わたしの投稿には2つのタイプがある:ひとつは、この街や世の中で実際起きている問題からヒントを得たものだ。もうひとつは、現実を視覚的に、感情的に見直そうとしているものだ」。芸術家はこう言っている。

 ソロヴィヨフはレイ・ブラッドベリ、ストルガツキー兄弟、ロジャー・ゼレズニイなどの本、写真集、映画に出てくる絵にひどく影響されたと語る。

 ソロヴィヨフは彼の動画が写真よりも注目を集めていることを認識しているものの、フルビデオの制作に切り替えようとはしていない。「静止写真でつくる芸術をとても楽しんでいる。動画を作り続けはするが、フルビデオに移行することはないだろう」。

 この芸術家にも商業的なオファーがいくつか来たが、これまで受けたことはないという。「時期尚早」だと思っているからだそうだ。この先どうしていくのかという確固たるプランはないが、ソロヴィヨフはただ一番やりたいことをやるだけなのである。

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