ロシア帝国時代のカラー写真!

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ロシア・ビヨンド
 これらのユニークな写真は、失われた記念碑や都市の建造物、国中の人々の日常生活を捉えている。

1. ロシア帝国にカラー写真が現れたのは19世期末のことだ。その大半は手作業で着色されたものだった。残念ながら、こうしたスナップ写真は一握りしか現存していない。

2. これらのユニークな写真はいずれも、世紀の変わり目におけるロシア諸地域の人々の生活を写し出している。

3. 写真の着色には、時とともに黄ばんでしまう白い紙を隠す効果もあった。

4. 紙は必要な効果に応じて緑色か桃色に染められ、アニリン染料で着色された。

5. 写真家のピョートル・パヴロフは、現存しない建物の写ったモスクワ中心部の写真を十数枚持っていた。

6. 彼のカメラはまた、ニコライ2世の戴冠式やアレクサンドル2世像の除幕式、民衆の祭など、モスクワの市民生活の重大な出来事も捉えていた。

7. カラー写真が取られ始めたのは、1900年代初めになってからだった。一部の写真家が、リュミエール兄弟の「オートクローム」技法(赤、緑、青のフィルターを通して撮影する)を用いた。

8. ロシアのカラー写真の発展に大きく貢献したのが、化学者のセルゲイ・プロクジン=ゴルスキーだった。1905年、彼は三色合成撮影法で特許を取得し、ロシア帝国の景観を収めた膨大な数のカラー写真を撮影した。

9. プロクジン=ゴルスキーは、レフ・トルストイやフョードル・シャリアピンなど、当時の有名人も撮影した。自画像も何枚かある。

10. 1909年から1915年まで、彼はロシア中を旅し、古代寺院、街、自然、ロシアの田舎の日常生活を撮影した。革命後は、写真の大半を携えてロシアを去った。写真は現在、アメリカ議会図書館が所蔵している。

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