第二次世界大戦を扱った大ヒット新作ロシア映画5選

カルチャー
ボリス・エゴロフ
 壮大な戦車対戦、スパイとの駆け引き、脱獄――。これらの大ヒット映画を観に、あなたはドイツの急降下爆撃機よりも速く映画館に向かうことだろう。

1. 『T-34』

 時は1941年、ソビエトの戦車長イヴシキン中尉はナチスの捕虜となる。彼はドイツ軍に捕虜仲間を戦車兵として訓練するよう命じられる。射撃場でナチスが彼らに向けて発砲できるようにするためだ。当然ソビエト兵らは弾薬を一切与えられない。しかし、中尉は秘策を考え出す。

2. 『ヒトラーと戦った22日間』

 この映画は、唯一成功したナチスの絶滅収容所からの集団脱出劇に基づいている。1943年10月14日、ソ連軍のアレクサンドル・ペチェルスキー中尉に率いられた300人の囚人がナチスの監視するソビボル強制収容所を抜け出し、塀の外の地雷原も突破する。残念ながら、この中で終戦を見届けたられた人はごく一握りだった。

3. 『さよならは言わない』 

 1941年10月、ドイツ軍がカリーニン(現トヴェリ)に向けて進撃している。ここはモスクワに直結する戦略的要衝だ。街から逃げることを拒んだソビエト兵と市民は、この地を守るため命を捨てる覚悟がある。悪いことに、ナチスの侵攻に備える一方で、彼らはカリーニンで活動するドイツのスパイにも目を光らせねばならない。

4. 『不撓不屈』

 この映画は、セミョン・コノワロフ中尉が率いるソ連軍のKV-1戦車の乗組員の活躍を描く。1942年7月13日、彼らは敵の戦車と自走砲を合わせて16台破壊した。ソ連の真の英雄だ。

5. 『アンナの戦争』

 6歳の少女アンナは一家全員を虐殺されるが、彼女自身は奇跡的に逃げ延びる。彼女はドイツ軍司令官の家の空き部屋に隠れることとなり、自分の村が解放されるまでじっとしていなければならない。だが気付かれずにいるのは容易なことではない。