日本でロシア・ソビエト映画祭が復活:国立映画アーカイブで

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 7月10日、東京の国立映画アーカイブで、ロシア・ソビエト映画祭が始まった。最近12年間では初めてだ。これにより、日本にロシア・ソ連の映画を紹介する伝統を復活する計画。今回の映画祭は8月5日まで開催される。

 「かつて、ソ連とロシアがかなり定期的に映画を日本に紹介する伝統があったが、しばし中断していた。それを復活しようとしている。それで今、映画上映のユニークなプログラムが作成された。1930年代のものを含む、様々な時代の往年の映画、それに最近作が加わる」。上映される作品の一つを監督したアレクセイ・ウチーチェリは、ロシア通信にこう語った。

 11日には、東京の国立映画アーカイブで、ウチーチェリ監督の近作「マチルダ」が日本で初公開される。この映画はロシアでは大スキャンダルとなった。今秋、日本で一般公開される。

 このほか、同日のオープニングでは、カレン・シャフナザーロフ監督の『アンナ・カレーニナ』を上映。これも今秋に日本で一般公開される運びだ。

 

歴史的名画のほか近作も

 ウチーチェリ監督によれば、日本での上映のためにこの2作が選ばれたのは偶然ではない。「日本では、ロシア・バレエに対する関心が常に高かった」と監督は指摘。

 「マチルダ」は、ロシア帝国最後の皇帝、ニコライ2世の皇太子時代のロマンスが題材で、相手は有名なバレリーナ、マチルダ・クシェシンスカヤだ。「非常に多くのシーンがマリインスキー劇場で撮影された。この劇場は、映画の共同製作者だと言える。音楽監督ワレリー・ゲルギエフとそのオーケストラが映画のための音楽を録音してくれた」。ウチーチェリ監督はこう語った。

 上の2作以外にも、日本のファンは、ロシアの数多くの人気作、話題作、歴史的名画を目にすることができる。例えば、「鶴は翔んでゆく」(1957)、「復活」(前編は1960年、後編は1962年)、「娘たち」(1962)、「転校生レナ」(1984)その他多数。また、「霧の中のハリネズミ」などの名作アニメーションも上映される。

 今回の映画祭は、2006年以来毎年恒例のロシア文化フェスティバル、および露日交流年の一環として行われる。