1.『ブリキのカン』 2013 (6分)
このショート・ミュージカル・アニメ映画は、年齢や社会的地位がどうであっても、自分の中の子供心を奥深くに閉じ込めておくことはできないし、コンデンスミルクの空き缶で遊ばずにはいられないということを描いている。タチアナ・キセリョワ監督によって撮られたこの映画は、鉛筆書き技術で作られ、2014年の東京キンダー・フィルム・フェスティバルでグランプリを受賞した。カンヌ映画祭ショートフィルムコーナーやカナダのトロント国際映画祭キッズ部門などの多くの映画祭で度々上映されている。
2.『原始時代のパパ』 2012 (3分)
天才たちの多くは、厳格な父親を持っている。実際、たとえ石器時代に生まれても、厳しい愛情がなければ成功することは難しい。ウラジーミル・ダニロフのアニメ映画はカンヌ映画祭ショートフィルムコーナー、オランダのシネキッズ映画祭やブラジルのアニマ・ムンディなどの35もの映画祭でノミネートされた。
3.『雀として生きるのは難しい』 2014 (8分)
ちっぽけな雀は温もりや食べ物、友達を手にするにはちょっとした策がいる。救ってくれる、気の優しい男の子や女の子を見つけなければならない。しかし、結局は、自由が恋しくなるだろう。ダリア・ヴャトキナによって作られたこのモノクロ映画の傑作はポーランドのAnimator Festivalのアニメ映画学生部門でベスト作品に選ばれた。
4.『男が女に出会うとき』 2014 (17分)
恋愛と人間関係の難しさ、特に愛する人が義足をはめている場合の困難さを描いたこの作品はアヴァンギャルドスタイルで作られている。ドミトリー・ゲラー監督は、広島国際アニメフェスティバル、ポーランドのクラコフフィルムフェスティバル、ロシアの映画芸術科学アカデミーのニカ賞にノミネートされた。
5.『ハムレット、喜劇』 2016 (5分)
学校の友達や先生と劇場に行ったことはある?あるいは、騒々しい子供たちの隣に座ったことはある?この映画のストーリーにはこれらに共通なものがある。エヴゲニー・ファデーエフ監督が撮ったこの映画は、ブラジルから韓国まで50以上もの映画祭でノミネートされた。
6.『海のモグラ』 2012 (5分)
混み合った砂浜での何気なくも面白おかしい出来事をスケッチした映画。孤独な小さなモグラは海を夢見て、鉄道の線路を辿って海岸まで行く。しかし、寝そべった大勢の日焼け客、チェスをする人、喧嘩する子供たちの中で自分の居場所はなかった。この映画はアンナ・カディコワが監督をし、ベルリン国際映画祭、カンヌ国際映画祭、英国のロンドン国際アニメ映画祭や他の価値ある映画祭でノミネートされた。
7.『ゴミ』 2014 (5分)
ゴミで一杯の三つの小さなビニール袋が、ゴミ収集車に持っていかれそうになり、自分の家(ゴミ箱)から逃げ出す。しかし、もっと恐ろしい場所(大都市)に行き着いてしまう。そこで恐ろしい目に遭い、袋は裂け、中のゴミが散らばってしまう。空っぽになった袋は、ゆっくりと空高く飛んで行く。子供にリサイクリングや環境保護について話すならこのアンジェラ・リプスカヤが作った映画が役立つだろう。
8.『ピシトは去っていく』 2012 (9分)
主人公であるピシトは単調なことの繰り返しである日常に退屈して嫌気がさしていた。ある日、生まれ育った家を出た。しかし、大きくて冷たい世の中で、彼は友達が出来るまで楽しむことが出来なかった。ロンドン国際アニメ映画祭はこのソーニャ・ケンデルの作品を絶賛した。ピシトはニューヨーク、東京、シュトゥットガルトの子供向けアニメ映画祭でも上映された。
9.『嵐の警告』 2011 (8分)
今どきの子供は、手紙が届くのがどんなに待ち遠しいのかを知らないだろう。この感動的なアニメ映画は、毎日手紙を出す女の子を描いている。しかしこの女の子が待っているのは郵便配達員なのである。アレクサンドラ・シャドリナの作品は韓国の釜山國際ショートフィルム映画祭でベスト・アニメ賞を受けた。
10.『お気をつけて、扉が開きます!』 2005 (5分)
もし、人間がボタンで、車両がジッパーになっている地下鉄に毎日乗って行くとしたらどうであろうか?アナスタシア・ジュラヴリョワ監督はとても独創的な手法で驚くべきモスクワの地下鉄を映像化した。この映画はハンガリーのジェムソンシネフェスト映画祭でグランプリを受賞した。