人気の動物モニュメント:ロシア版ハチ公やマンモスなど

セルゲイ・エシェンコ撮影/Sputnik
 ネズミ、ネコ、マンモス――ここにロシアで最も人気の動物モニュメントがある。それらのなかには、ただもう楽しく滑稽なものもあれば、悲劇的な物語を背景としたものもある。写真付きでご紹介しよう。

1. 皇宮のネコたち

 言い伝えによると、カザンのネコはネズミ捕りの名人だった。1745年、ロシアの女帝エリザヴェータは、当地のネコ300匹を注文した。それらは、女帝の毛むくじゃらの警護隊となり、齧歯類から彼女の部屋を守った。サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館にいるネコたちは、それらのネコの血統を今日まで継いでいると信じられている。

2. ロシア版ハチ公

 ヴォルガ沿岸のトリヤッチ市には、ロシア版ハチ公の記念碑がある。ドイツシェパードのコースチャに捧げられたものだ。1995年、コースチャの主人は自動車事故で亡くなったが、犬のほうは生き残った。しかし犬は、亡くなった主人を見つけようとして、その場に残り、通り過ぎる車に駆け寄っていた。2002年、コースチャは、近くの森で自然死を遂げた。 

3. レニングラード解放後のネズミ駆除

 レニングラード包囲戦のさなか、市民はネズミの猛威にさらされていた。ネズミたちは穀物店を食い尽くし、人間を襲うほどだった。1943年に包囲が突破されると、ネコを満載した4台の荷台が、齧歯類を駆除するために街に送られた。要するに、チューチューいう鳴き声で満たされた街を一掃するためにネコが連れてこられたわけだ。その勇敢なるネコを記憶するため、ネコの彫刻が街に設置された。ネコは台座に座って人々を見下ろしている。

4. 「これより先はロシア」

 このクマの母子の彫刻は、カムチャッカ半島だけでなく、ロシア全土を象徴している。彫刻に刻まれた言葉「これより先はロシア」は、半島が本土と一つの版図をなしており、そこから切り離されていないことを、半島の住民に思い起こさせる。

5. 「思いやり」

 「マリチク(男の子)」は人懐こい野良犬で、モスクワ地下鉄のメンデレーエフスカヤ駅に住んでいて、地元の人気者だった。ところが、2001年に、飼い犬を連れた乗客とマリチクが遭遇して吠え合ったときに、その飼い主がマリチクをナイフで刺し殺してしまったのである…。飼い主は精神疾患があった。この記念碑は、あらゆる野良犬、野良猫への思いやりを呼びかける。 

6. マンモス

 これらの11頭のブロンズのマンモスは、シベリアのハンティ・マンシースク市に向かって高速道路を横断しようとしている。この彫刻は、建都425周年を祝うために2007年に設置された。

7. ライカ

 宇宙に送られたすべての犬が、かのベルカやストレルカほど幸運ではなかった。 1957年11月3日、宇宙船スプートニク 2号で、宇宙に初めて動物が送られた。犬のライカだ。だが悲しいことに、数時間以内に過熱とストレスで死亡した。

8. ネコのセミョーンの大旅行

 1987年、シンシン家は、休暇を過ごし、ロシア北部のムルマンスク市の自宅に帰宅したが、モスクワ滞在中に、ネコのセミョーンが迷子になった。ところがその6年後、ネコが自宅の入り口前に現れ、家族はビックリ仰天。疲弊し痩せてはいたが、セミョーンは実に2000キロを踏破して、主人を見つけたのである…。このまさに英雄的行為は、ムルマンスク市当局も無視できず、セミョーンを記念してブロンズ像が建てられた。これは今日、街の名所の一つとなっている。

9. 実験用マウスの記念碑

 シベリアのノボシビルスク市の近くに、細胞学・遺伝学研究所があり、その前には、ささやかな実験用マウスの記念碑がある。研究所のニコライ・コルチャノフ所長によると、これは遺伝学研究の実験で死んだマウスを記念している。つまり、新薬を開発し治療を進歩させるためには、生物学的および生理学的メカニズムの解明が必要で、マウスはそのための実験で死んだのである。

10. 石の上の猫

 このネコの彫刻は、サンクトペテルブルクのカノネルスキー島にある。それは、かつてこの地がフィン語の名称をもっていたことを示している。その名は「キサイサリ」で、「猫島」を意味する。地元の人々はこのアートを単に「石の上の猫」と呼んでいるが。 

11. 犬の首都

 詩人ウラジミール・マヤコフスキーが1926年に、ロシア南部のクラスノダールを訪れたとき、彼はあまりに野良犬が多いのにびっくりし、この街を「犬の首都」と呼んだ。ずっと後の2007年のこと、ソ連の大詩人のおかげで、クラスノダールに面白い記念碑が建立された。

12. 学者猫

 この眼鏡をかけて本を読んでいる「学者猫」の記念碑は、オレンブルク市にある。大詩人アレクサンドル・プーシキンの詩『ルスランとリュドミラ』に出てくる学者猫に捧げられている。プーシキンのこの作品では、学者猫が樫の木のまわりをぐるぐる回って、話をし、歌をうたう。地元の人々は、記念碑の後ろにある樫の古木は、かつてプーシキンが言及したものだと信じている。プーシキンはオレンブルク訪問中に長時間ここに座っていた。

13. ボブカ

 ボブカは、19世紀後半に実在した犬で、コストロマ市の消防士たちを助けて、人々とその財産を燃え盛る炎から救った。彼の勇敢な行為は今でも忘れられていない。2006年に彼を讃え、記念碑が建てられた。

14. 『かもさんおとおり』

 母親の鴨と八匹の小鴨の彫刻は、アメリカの絵本作家、ロバート・マックロスキーの『かもさんおとおり』を記念したもの。このアートは、ボストンにあるオリジナルをコピーした。1991年に、米ソ両国の友情の印として、ライーサ・ゴルバチョフとバーバラ・ブッシュによって除幕式が行われた。モスクワ都心にある。

15. パヴロフの犬

 レニングラード(現サンクトペテルブルク)の、条件反射の実験で有名なパヴロフの犬の記念碑は、1935年に建立された。ロシアの動物モニュメントとしては最も古いものの一つだ。これは、研究、科学的実験に用いられた動物たちに捧げられている。

 

*あなたは、ロシア文化史上最も有名なこの7匹の犬をご存知ですか?こちらの記事をご覧ください。

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