フェスティバルの閉幕を飾ったのは、ロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフのプログラムのコンサート。世界的なピアニスト、デニス・マツーエフと、やはり世界的な指揮者でマリインスキー劇場芸術監督を務めるワレリー・ゲルギエフ指揮の同劇場管弦楽団が共演した。
コンサートに先立って、ロシア連邦文化省アレクサンドル・ジュラフスキー次官と、宮田亮平文化庁長官が聴衆に挨拶した。
ジュラフスキー次官によれば、「ロシアの季節」の枠内で、日本全国42都市で約250の各種イベントが行われ、約350万人が訪れた。また、日本へのロシア文化の紹介は、来年2018年も続く。来年は、「ロシアにおける日本年」「日本におけるロシア年」と宣言されている。
「ロシア最高のアーティストたちとその団体が、親愛なる聴衆の皆様との出会いを楽しみにしている」と同次官は述べた。
一方、宮田長官は、バレエ「ジゼル」の舞台の印象を語った。これは、「ロシアの季節」のオープニングにボリショイ劇場が上演したものだ。「あまりの素晴らしさに、その夜は眠れなかった」と長官は明かした。
「ラフマニノフは音楽について、心から生まれ、心に訴えるべきものだと述べた。これは音楽以外の分野についても言える。文化と芸術の世界には国境はない」。こう宮田長官は強調した。
また長官は、「ロシアにおける日本年」「日本におけるロシア年」と宣言されている来年は、一大フェスティバルになるだろうと指摘した。
セレモニーの締めくくりに、ジュラフスキー次官は宮田長官に、「ロシアの季節」のシンボル――石の台座に乗るブロンズ製「火の鳥」――を贈呈した。
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