長谷川祐子氏がキュレーターに

長谷川祐子氏

長谷川祐子氏

=アルチョム・ゲオダキャン/タス通信
 美術評論家で東京都現代美術館チーフキュレーターを務める長谷川祐子氏が、モスクワ現代美術ビエンナーレのキュレーターとなる。

 1月23日に第7回モスクワ現代美術ビエンナーレのキュレーターが発表された。美術評論家で東京都現代美術館チーフキュレーターを務める長谷川祐子氏だ。長谷川氏は、アジア、欧米での独自のプロジェクトでも知られる。

 ビエンナーレの専門家会議委員のゼリフィラ・トレグロワ・トレチャコフ美術館長は、この任命を喜んでいると語った。「そもそも日本人が展覧会を美しくできないはずがありません」

 長谷川氏にとってはこれはロシアで最初のプロジェクトになる。

「ビエンナーレ関連の話し合いで、モスクワとサンクトペテルブルクをもう3回訪れましたが、ゆっくり見て回る時間はありませんでした。見たのはエルミタージュ美術館のヤン・ファーブル展だけですが、私はその古典と現代の融合にとてもインスパイアされました。ロシアの画家たちのことはよく知らないので、これから地元のアートシーンを研究して、立派な作品を展覧会でお見せしたいと思います」。新キュレーターの長谷川氏は記者会見でこう抱負を語った。

 また長谷川氏によると、氏は常にその場所のコンテキストを考慮ししながら、それと同時に何か新しいものを入れようと努めているのだという。「人は、慣れ親しんだものの中に意外性を発見するのを好みますから」

 

「雲のかなたの森」

 長谷川氏はモスクワのプロジェクトを「雲のかなたの森」と名付けた。

「森はメタファーで、人々が自分のルーツと新たな感触を求める、その探求を表しています。その一方で『雲』の空間、つまりインターネットがある。そこで人々は交流し変化しつつ、やはり自分のアイデンティティを探し求めるのです。森と雲のはざまで新たな意味と作品の創造が行われるのですね」。長谷川氏はロシアNOWにこう語った。

 第7回モスクワ現代美術ビエンナーレは9月15日にモスクワで始まる。主要なプロジェクトの舞台は、前回のビエンナーレと同じく、モスクワのクレムリンの城壁に隣接する展示場「マネージ」だ。

*モスクワ現代美術ビエンナーレ公式サイト