エルミタージュ美術館=
Lori / Legion-Media撮影ランキング入りしたのは23館で、うち4館は私立である。モスクワの「ユダヤ博物館」は、博物館デザインの巨匠ラルフ・アッペルバウム氏が設計したインタラクティブな展示や多数の展示会(アニッシュ・カプーアの個展など)にもかかわらず、第15位(来館者21万人)であった。オランダの建築家レム・コールハースが改築にかかわり、昨年夏に開業した、ロシアの大富豪ロマン・アブラモヴィチとダーシャ・ジューコワ夫人の現代美術館「ガレージ」は、第11位だった(53万8205人)。
第10位は、モスクワの「マルチメディア・アート美術館」。昨年、61万人がここを訪れた。創設者であるオリガ・スヴィブロワ氏のあふれんばかりのエネルギーと国際的な知名度、また年間40件以上の展示会を開催していることを考えると、これは不思議なほど少ないと言える。印象派の有名なコレクションのある、モスクワの「プーシキン美術館」は、第7位であった。さて、上位5位にはどんなところが入ったのだろうか。
世界で最も大きい美術館の一つで、ロシアの皇族の旧居であるエルミタージュ美術館には、2014年より30万人多く来館した。現代美術ビエンナーレ「マニフェスタ」が宮殿広場の参謀本部の建物で行われたのは、2014年であるが。
Lori/Legion Media撮影
来館者の多い理由には、博物館の施設の多さもある。ペトロパヴロフスク要塞、サンクトペテルブルク前衛博物館、オレシェク要塞が含まれる。
Lori/Legion Media撮影
2016年は来館者が増えると、エレーナ・ガガリナ館長は予測している。公式ウェブサイトは英語版以外にも、中国人旅行者の増加を受けて、中国語版もつくられた。
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ロシア美術の宝庫の両建物、すなわちラヴルシンスキー通りの本館と、ロシア・アヴァンギャルドと現代アートを所蔵しているクルィムスキー・ヴァール通りの分館には、150万人強が訪れた。昨年秋から今年初めまで開催された、ロシアの印象派、ヴァレンチン・セローフの展示会では、来館者数が記録的であったことから、これも寄与している。
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ロシア美術の別の主要なコレクションの見学には、多くの人が集まる。分館の大理石宮殿では昨年、ピカソ、ウォーホル、その他の20世紀のスターの作品のあるルートヴィヒ・コレクションが再び展示された。これも来館者増の一因になった。
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