ロシアでクリスマスシーズンが開始

ロシアでは正教の暦による7日の降誕祭(ロジェストヴォー)が終わったあと、12日間のスヴャトキ(聖なる日々)が開始される。スヴャトキはキリスト降誕にまつわるさまざまな出来事で彩られている。

スヴャトキの間は子どもに贈り物を行い、年配者、貧者に施しを行う習いがある。この期間は働いてはならず、一度は教会に足を運び礼拝に参加しなくてはならない。

モスクワおよび全ルーシの総主教キリルは8日、モスクワのクレムリン内にあるウスペンスキー聖堂で聖母とキリストの地上における親戚であるナザレのヨセフ、ダビデ王、ヤコブらにささげる礼拝を執り行った。

日中、クレムリン宮殿ではウスペンスキー教会が主催するヨールカ祭が行われ、こどもたちがこれに招かれている。

翌日9日にはモスクワのコンサートホール「ドーム・ムージキ」でクリスマス音楽祭がスタートし、ロシア、ウクライナ、スペインの秀逸な聖歌隊が出演する。

スヴァトキの間は冬至をはさむことから、昔から古い年の主人と新しい年の主人が入れ替わる時期とされ、洗礼祭までの間は死者の魂が戻り、悪い精霊が歩き回ると信じられていた。このことから、不思議な力がまわりをとりまくため未来を覗き込むことができるとされ、さまざまな占いが行われた。

 

(「ロシアの声」より転載)

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