シリア問題で孤立するロシア

AFP/EastNews撮影

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国連安全保障理事会の対シリア決議案で、3度拒否権を発動したロシアと中国は、世界でほぼ孤立していることが明らかとなった。

あたかもそれを証明することを目的としているかの如く、サウジアラビアが主導し、西側諸国が支持したシリア政権非難決議が国連総会で採択され、賛成133カ国、反対12カ国で可決された。国連総会決議は安保理決議とは異なり、履行義務はなく、国際社会の意思を示す投票の一つにすぎないが、ロシアと中国は大きな敗北を喫した形だ。

反対した12カ国は、ロシア、中国、当事国であるシリア以外に、ベラルーシ、イラン、北朝鮮、ジンバブエ、ミャンマー、またラテンアメリカの「反帝国主義ブロック」に属するキューバ、ベネズエラ、ニカラグア、ボリビアだ。

2月に国連総会でシリア非難決議が実施された時と、状況はあまり変わっていない。この時は同数の12カ国が反対していたが、エクアドルは今回棄権に回り、代わりにミャンマーが反対に票を投じた。

呉越同舟のBRICS 

最近、新たな経済の極として注目されているBRICSは、相変わらず一枚岩になりきれない。シリア問題では見解がわかれ、ロシアと中国が反対、ブラジルと南アフリカが賛成、インドが棄権だった。

専門家によると、国連総会の投票結果は、シリアに対する軍事介入も含めた、一方的な行動を取るための後押しとなり得るという。アメリカ、EUおよびペルシア湾諸国は、ロシアと中国がマヒさせている国連安保理が国際社会の意見を反映できないため、「シリア国民の見方」である国々には、国連安保理を越えて活動できる道徳的権利があるとの声明を幾度となく発表している。

*記事の完全版(ロシア語のみ):http://kommersant.ru/doc/1996094