戦略ロケット軍のセルゲイ・カラカエフ司令官は17日、記者団に対し、同軍部隊のロボット・システムが、ミサイル師団の陣地での全面的な偵察から要員支援までの、さまざまな課題を実行できるようになると伝えた。
カラカエフ司令官はまた、トポリやヤルスの「警備員」が、すでに実施されている高度なミサイル・システム製作の枠組みの中で開発される可能性も排除していない。
現在明らかになっているのは、戦略ロケット軍部隊向けの可動式ロボット・システム「ヴォルク(狼)2」の開発と試験である。このロボットはまさしく万能兵士であり、強力で重厚、無限軌道、指示された領域のパトロールや偵察の実施から重要な施設の警備や戦術集団への射撃支援までのほぼすべての戦闘課題を遂行できる。装備は重機関銃「カラシニコフ」と大口径機関銃「ウチョス」と「コルト」。
このロボットの主な優位点は、夜間を含む限られた視認性での「進軍」中の射撃能力(速度は最大毎時35キロ)である。
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カラカエフ司令官によると、近い将来、最新の第4、5世代戦闘制御システムには、弾道ミサイルの警備および戦略ロケット軍の要員の支援以外に、「放射線の影響や電子攻撃の条件下を含め、中間司令部を通さずして、戦闘制御の命令を直接発射装置まで伝える」ことを命令できるようになるという。これはつまり、実際に脅威が発生した場合(例えば、ミサイル攻撃早期警報システムが敵のミサイルの発射あるいは災害の発生を記録した場合)、ロボットは自ら対策を決定するという意味である。
今のところ、ロシアのロボットの状態(戦闘ロボットまた二重用途ロボットとして)は、これほどの重要な課題を託せるまでにはいたっていない。既存のシステムは主に、遠隔制御可能なものである。したがって、カラカエフ司令官によれば、「新しいロボット化システムの軍備までには、いくつもの追加的な研究と試験を実施しなければならない」という。
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