スホーイSu-24爆撃機についての9の事実

写真提供:Sukhoi.org
 11月24日にトルコ空軍によって撃墜された戦闘爆撃機スホーイSu-24は、シリアのテロリストを標的としたロシアの作戦で重要な役割を果たしている。ロシアNOWは、ロシアで最も広範に使用されている軍用機の一つについて、9の事実をご紹介する。

1. スホーイSu-24機は超音速の航空機で、1960年代後半から1970年代初期にかけてソ連で開発された全天候用爆撃用航空機だ。

 2. 乗員2名で2基のエンジンと可変翼を搭載するこの戦闘機は、超低空攻撃作戦を展開できるように設計されている。  ソ連時代に製造された飛行機としては初めて、一体化されたデジタル飛行/攻撃システムが搭載された。

3. NATOはこの戦闘機に「フェンサー」というコードネームをつけているが、給油機としても使える多用途製を備え、様々な兵装が可能であることから、ソ連の乗務員たちにより「チェマダーン」(スーツケース) という愛称がすぐにつけられた。

4. 1979年に東ドイツに配備されたこと、およびこの航空機が持つ外見上の性能は、NATOのインテリジェンスサービスの懸念を駆り立てた。当初、西側諸国でこのような恐怖感を引き起こしたのは、このスホーイ製戦闘機には、攻撃範囲の拡大を可能にするターボファン式エンジンが搭載されていると仮定されていたからだ。

5. ソ連空軍は、アフガニスタン紛争で1984年に数々のSu-24を投入した。また、この戦闘機は1990年代の第二次チェチェン紛争にも投入された。

6. スホーイSu-24はアルジェリア、アンゴラ、アゼルバイジャン、ベラルーシ、イラン、カザフスタン、リビア、シリア、ウクライナ、ウズベキスタン、そして言うまでもなくロシアで、現在でも現役で活躍している。また、イラク空軍でも使用された。

7. ロシアは577機を保有しており、うち447機がロシア空軍に、そして130機がロシア海軍に属している。

8. 2014年4月10日、Su-24は、黒海で新しい米国の駆逐艦USSドナルド・クックを「かすめ」飛び、何度も接近飛行をした。この米国船は、ロシア領海の境界線に沿って航行していたからだ。

9. Su-24MおよびSu-24MKの既存モデルでは改良と寿命延長プログラムを実施中で、これにはGPS、多機能ディスプレイ、デジタルマップ生成装置や、R-73 (NATOコードネームはAA-11アーチャー) 短距離空対空ミサイルなどの最新の兵器が追加されている。この改良バージョンはSu-24M2と呼ばれている。

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