1. スホーイSu-24機は超音速の航空機で、1960年代後半から1970年代初期にかけてソ連で開発された全天候用爆撃用航空機だ。
2. 乗員2名で2基のエンジンと可変翼を搭載するこの戦闘機は、超低空攻撃作戦を展開できるように設計されている。 ソ連時代に製造された飛行機としては初めて、一体化されたデジタル飛行/攻撃システムが搭載された。
3. NATOはこの戦闘機に「フェンサー」というコードネームをつけているが、給油機としても使える多用途製を備え、様々な兵装が可能であることから、ソ連の乗務員たちにより「チェマダーン」(スーツケース) という愛称がすぐにつけられた。
4. 1979年に東ドイツに配備されたこと、およびこの航空機が持つ外見上の性能は、NATOのインテリジェンスサービスの懸念を駆り立てた。当初、西側諸国でこのような恐怖感を引き起こしたのは、このスホーイ製戦闘機には、攻撃範囲の拡大を可能にするターボファン式エンジンが搭載されていると仮定されていたからだ。
5. ソ連空軍は、アフガニスタン紛争で1984年に数々のSu-24を投入した。また、この戦闘機は1990年代の第二次チェチェン紛争にも投入された。
6. スホーイSu-24はアルジェリア、アンゴラ、アゼルバイジャン、ベラルーシ、イラン、カザフスタン、リビア、シリア、ウクライナ、ウズベキスタン、そして言うまでもなくロシアで、現在でも現役で活躍している。また、イラク空軍でも使用された。
7. ロシアは577機を保有しており、うち447機がロシア空軍に、そして130機がロシア海軍に属している。
8. 2014年4月10日、Su-24は、黒海で新しい米国の駆逐艦USSドナルド・クックを「かすめ」飛び、何度も接近飛行をした。この米国船は、ロシア領海の境界線に沿って航行していたからだ。
9. Su-24MおよびSu-24MKの既存モデルでは改良と寿命延長プログラムを実施中で、これにはGPS、多機能ディスプレイ、デジタルマップ生成装置や、R-73 (NATOコードネームはAA-11アーチャー) 短距離空対空ミサイルなどの最新の兵器が追加されている。この改良バージョンはSu-24M2と呼ばれている。
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