ロシアの乗用車モデルは3割減

 不況で、ロシアの自動車市場から、ドイツのオペル、アメリカのシボレー、日本の三菱とホンダのモデルが撤収された。
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現代自動車工場、スタヴロポリ市  =ロイター通信

 ロシアでは昨年、270モデルほどの乗用車が正式に発表され、販売された。2014年は410モデルが販売されていたため、3分の1減少しているということになる。ロシアの新聞「ガゼタ・ル」が、大手調査会社「アフトスタト(自動車統計)」のデータとしてこれを伝えている

 販売の落ち込みと関連して、多くの自動車メーカーが比較的需要の低いモデルをロシア市場から撤収し、需要の高いモデルに重点を置くことを決定した。アフトスタト社広報課のアザト・チメルハノフ課長がこれをロシアNOWに伝えた。

 比較的需要の低いモデルが減ったことは、自動車販売事業の最適化プロセスが始まったことを示していると、ロシアの投資会社「VTBキャピタル(VTB Capital)」のアナリストであるウラジーミル・ベスパロフ氏は話す。

「不況が始まり、ロシアではディーラーが倒産し始め、販売が赤字になり、その結果として、ロシア国外で製造されている需要のあまりないモデルの多くが、市場から撤収されるようになった」

 

ロシアに工場を構えていないメーカーが打撃

 不況が始まってから、ロシアの自動車市場の最も大きなできごとの一つとなったのが、日本のメーカー「ホンダ」の撤退である。ホンダは2015年9月、アキュラを含む自動車およびバイクの集中輸出を停止したと、チメルハノフ課長。ホンダのロシアの販売代理店の多くが削減され、残った販売代理店は自力で日本と取引をし、自動車を輸入し、価格を設定している。

 ホンダ以外にも、日本の三菱、ドイツのオペル、アメリカのシボレーの事業に打撃があった。「どこよりも、ロシアに工場を構えていないメーカーが打撃を受けた」とチメルハノフ課長。

 「欧州事業協会」の2016年のデータによると、ロシアの乗用車市場は12%縮小した。ただ、縮小のペースは鈍化している。2015年は36%の縮小であった。市場の縮小は2017年1月で5%、2月で4%。これは、市場が今年底打ちして、回復するかもしれないという希望を与えるもの」とチメルハノフ課長。

 ロシアの経済に明るい兆しがあり、原油価格が値上がりし、ルーブル高になってきていることから、市場の回復開始の好条件ができているという。「うっ積した需要が大きな役割を果たすかもしれない。不況が始まった時に自動車を買い控え、良い時期を待っていた人」とチメルハノフ課長。

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