東方フォーラムの参加者、ウラジオストク、2015年=
アレクサンドル・クリャジェフ撮影/ロシア通信「先行発展領域(TOR)」、ウラジオストク自由港、その他の地元の投資プロジェクトへの投資総額は170億ドル(約1兆7000億円)であるため、中国は15%を占めていることになる。
税優遇措置のある新たな経済特区への中国の関心は高まっていると、TORの運営会社である「極東開発会社」はロシアNOWに話した。「TORとウラジオストク自由港への入居申請は、中国からの10件が最多で、総額22億ドル(約2200億円)」と極東開発会社のウェブサイトで伝えられている。
とはいえ、専門家によると、中国からの投資比率は順調に伸びているものの、額は大きくないため、中国からの投資資金の”爆入り”を期待すべきではないという。
国の公式データによれば、現時点で、中国の対ロシア累積直接投資額は87億ドル(約8700億円)、日本と韓国はあわせて60億ドル(約6000億円)。
一方で、「ユーラシア開発銀行(EDB)」の独立データによると、アジアで対ロシア累積直接投資額の最も多い国は日本の144億ドル(約1兆4400億円)。中国は第4位にすぎない(33億7000万ドル≒3370億円)。EDBとは、2006年1月にロシアとカザフスタンによって設立された銀行で、現在はアルメニア、ベラルーシ、キルギス、タジキスタンも加わっている。日本は極東での温室事業に特に関心を示している。現在、日露合弁企業「JGCエバーグリーン」や、有限責任会社「サユリ」が、TOR「ハバロフスク」およびサハ共和国の工業団地「カンガラッスィ」で温室複合体を建設している。
TORとウラジオストク自由港は2015年にロシア極東に創設された。ここには特別な通関、金融、税金の条件が用意されている。
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