ユリア・リプニツカヤとアレクセイ・ウルマノフコーチ=
エカテリーナ・ルイズローワ撮影/ロシア通信2月20日のロシア杯(サランスク)でユリア・リプニツカヤは2位を占めた。ソチ五輪チャンピオンのリプニツカヤにとってはここ数か月で最高の成績だ。昨年12月のロシア選手権では7位に甘んじ、欧州選手権への切符を逃した。
コーチのアレクセイ・ウルマノフによれば、リプニツカヤの滑りは良くなっている。タス通信によれば、コーチは次のように証言している。「良い方への変化が見られる。これまでフリープログラムに難があったが、それもだいぶ良くなった」。なお、アレクセイ・ウルマノフは1994年のリレハンメル五輪チャンピオン。昨年11月からリプニツカヤを担当している。それまでの6年間、リプニツカヤは有名なコーチであるエテリ・トゥトベリーゼと組んでいた。
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ウルマノフによれば、ジャンプとスケーティングの両面で進歩が見られる。「技術を作り直しているのではない。各エレメントの修正に努めているのだ。ユーリャは準備万端でその途についている、と指摘しなければならない。それから、彼女が非常に主体的な生徒であることも指摘しておきたい。たとえば彼女は手を上げてジャンプするようになった。連続ジャンプまで含めて、ほぼ全種類の3回転につき、手を上げてジャンプしている。スケーティングにも多大な注意を割いている。これはとても大事なことなのだ。彼女に必要なのは、幅の広さ、造形性、そして振り付けを与えることだ。何しろもはや2年や2年半前のような女の子ではない。もはや別物、大人の女性なのだ」
12月のロシア選手権を終えたリプニツカヤは、ソチ五輪中および五輪後、自分に対する高すぎる関心や、プレッシャーに苦しんだ、と吐露した。コーチによれば、リプニツカヤはもう、メンタル面の問題に苦しめられてはいない。「ユーリャはなかなか容易ならざる人生の一時期を経験したが、メンタル面の問題について私に言えることはない。問題はない」
「リプニツカヤの性格はトゲトゲしていて閉鎖的だ、と思っている人は多いと思う。たしかに難しい性格ではある。だが、単純な性格にしてチャンピオンになった人が誰かあっただろうか。一番肝心なことは、彼女にはハートがある、ということだ。ソチの私たちのグループは、彼女を迎えるに際しては慎重だった。でも迎え入れてみると、彼女が何らの「スター病」をも病んでいないことを、皆理解したのだった」
*参考記事:
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