ナースチャさん、アリョーナさん、カーチャさん=
ロシアNOW撮影これはメイドカフェというよりも、ロシア料理を食べて、スタッフでコスプレイヤーのナースチャさん、アリョーナさん、カーチャさんと写真撮影をして、会話もできるスペースといったところだろう。3人のロシア人スタッフは、日本人パートナーの大森拓也さんと一緒に、考案し、実現した。
「私はコスプレ関連のイベントのために3年前に日本に来た。その時に私たちは大森さんと知り合って、後で再び日本に来て、交流を続けた。大森さんはロシア文化に興味を持っていたので、3人でロシア料理をつくったら、とても気に入ってもらえた。そして大森さんにアイデアが生まれた。こんなメイドカフェをつくったらどうだろうって」とナースチャさんは話す。
イタカフェは東京メトロ東西線の「早稲田」駅近くにある。大森さんによれば、当初は秋葉原や池袋で場所を探していたが、適当な場所がなく、さらにメイドカフェが多く点在しているために競争が激しかったのだという。
「その中でやるよりも、ちょっと離れた所でやった方がいいなと思った。それで探していたら、たまたま早稲田に広い場所があって、その後で早稲田というところがどういう場所かなとちょっと調べてみた。早稲田大学があって、結構ロシアと仲がいい大学だということがわかったため、じゃ、ロシア人のカフェがあって、早稲田と印象がいいし、で場所もいいし、駅から近いし、ここにしようと」と大森さんは話す。
『ガルパン・カチューシャ』のコスプレ= 報道写真
店内はカフェと写真スタジオを組み合わせたようなスペースになっている。暖炉のある壁、古い大きな時計のある壁、城の石造りの壁など、それぞれの内壁が独自のスタイルになっている。写真撮影やセルフィー(自撮り)しやすいように、このようにしたと、3人は説明する。
3人も認めるように、イタカフェは従来のメイドカフェの定義には当てはまらない。「メイドカフェではなくて、普通のカフェかな。メイドの衣装を着る予定だけど、特別な催しはない」とナースチャさん。メイドの衣装は、赤いワンピースに、白いエプロンと後ろに大きなリボン。3人でデザインした。店の特別なサービスは、誕生日の手づくりケーキ。
メニューは伝統的なロシア料理。「シチー(キャベツのスープ)、ボルシチ、オリヴィエ(サラダ)、ビネグレット(ビーツ入りサラダ)、ニンニクチーズ入りトマト(前菜)、ソバ粥、シャルロットカ(リンゴケーキ)、ピロシキ、ブリヌィ(クレープ)は必須」とナースチャさん。すべて3人の手づくり料理だ。そこが、冷凍食品が使われることの多い他のメイドカフェとの大きな違いではないだろうか。クッキーも、ミニ乾パンも、ピロシキも、生地から手づくりして焼いている。3人はロシアの新年とクリスマス(1月7日)のお祝いをすることも約束してくれた。
場所:東京都新宿区早稲田町67 早稲田クローバービル
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