18の美術館が無料開放

サンクト・ペテルブルグではロシア美術館=

サンクト・ペテルブルグではロシア美術館=

Lori / Legion-Media撮影
 今秋行われるこのイベントには、エルミタージュ美術館、ロシア美術館、プーシキン美術館などが参加する。

ズベルバンク設立175年記念イベント

 10月から11月にわたり、ロシアの18の美術館が無料で開放される。スポンサーは今年設立175年を祝う、ロシアの銀行最大手のズベルバンク。

 ズベルバンクのゲルマン・グレフ総裁は9月21日、記者団に対し、「設立175周年の祝賀行事を、ロシアの3大美術館を無料開放するというグローバルなイベントでスタートさせる」と明らかにした。

 グレフ総裁は「このイニシアチヴが、何百万という人々にロシアの美術館の有する偉大なる遺産に親しむ機会を与える助けとなるのなら、それはズベルバンクにとって設立175周年の最良のプレゼントになるだろう」と述べた。

 

プーシキン美術館とロシア美術館で特別展も

 モスクワのプーシキン美術館では10月1日から、常設展および特別展「ピラネージ、それ以前と以降」が無料開放される。また同美術館では、11月半ば、ズベルバンクの後援のもと、目の不自由な人たちのための展覧会がスタートする。展覧会ではプーシキン美術館の収蔵品からボッティチェリ、クラナッハ、シャルダン、ピカソ、ゴーギャン、ルソーなどの作品が、手で触れることができるレプリカとして展示される。

 一方、サンクト・ペテルブルグではロシア美術館が毎週木曜日に開放される。来館者は常設展および特別展「ワシリー・カンディンスキーとロシア」を鑑賞することができる。

 

17都市が参加

 このイベントには17都市が参加する。ヤロスラヴリ美術館では10月1日から展覧会「イリヤ・レーピンと弟子たち」が開幕するほか、ペルミではカジミール・マレーヴィチ、ワシリー・カンディンスキー、ナタリヤ・ゴンチャロワなどの作品を紹介するロシア・アヴァンギャルド展が、またウラジオストクではワシリー・スリコフ、イサーク・レヴィタン、ヴィクトル・ヴァスネツォフ、コンスタンチン・コロヴィンなどの作品を展示する「街のロマンス」展がそれぞれスタートする。一方、カザンではコロヴィンの作品50点を含む個別の大型プロジェクトが予定されている。

このウェブサイトはクッキーを使用している。詳細は こちらを クリックしてください。

クッキーを受け入れる