「『黒の正方形』の下に何らかの絵があることはわかっていた。それが1つではなく、2つであることを発見した。そして、1つ目の絵は立方未来的な構成、細かい亀裂から色が見える2つ目の絵は原理絶対主義的な構成であることを証明した」と、トレチャコフ美術館科学鑑定部のエカチェリーナ・ヴォロニナ氏は説明した。
X線で見ると、黒の正方形にマレーヴィチの他の絵の外形がはっきりと浮かんでくる。顕微鏡で見ると、細かい亀裂すなわち絵画のひび割れの部分に、他の色層が映る。
この研究を発表した、トレチャコフ美術館の職員のヴォロニナ氏、イリーナ・ルスタモワ氏、イリーナ・ヴァカル氏は、他の発見についても話した。署名と考えられている、黒の正方形にある文字をほぼ解読した。3文字欠如している。完全なフレーズは「暗い洞窟の中での黒人の戦い」になるという。このように、マレーヴィチの絵は、1882年に絵を描いたフランスの作家アルフォンス・アレーとの対話のようなものだったと考えることができる。アレーの絵の題名は「深夜の暗い洞窟の中での黒人の戦い」である。
*記事全文(露語)
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