かつて存在した路線は、ロシア初のケーブルカーとして1896年に営業を開始し、北塔と監視塔を結んだ。全ロシア産業美術博覧会に向けて建設されたもので、当時は「クレムリンへのエレベーター」と呼ばれていた。ニジニ・ノヴゴロドの重要な交通手段の1つであり、路面電車の駅と接続して乗客を運んだ。
しかし、より新しい交通機関に押されて1926年に営業を停止し、やがて崩壊してしまった。5年前に考古学者たちが遺構を発見し、2021年から同じ場所で新たに建設を開始した。給水塔の基礎部分などの歴史的遺構の一部は、上部の駅のガラス張りの床から見学できる。
新路線は全長130㍍強。キャビンには乗客40人まで乗車可能で、一年を通して営業する。片道の所要時間は数分ほど、料金は200ルーブル(310円)。
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