「マヒワの小鹿君」がフォンタンカ河岸で酒を飲んだのはなぜ?

Legion Media
「マヒワの小鹿君(чижик-пыжик)、どこに行っていたの?フォンタンカ河岸でウォッカを飲んだのさ」 こんな歌を聴いたことがあるだろうか?あるいは、サンクトペテルブルクで「マヒワの小鹿君」の彫刻を見たことがあるだろうか?言い伝えによれば、それは鳥を記念したものではない。

 19世紀、サンクトペテルブルク帝国大学法学部は、フォンタンカ川の岸辺にあった。

サンクトペテルブルク帝国大学法学部

 学生たちは、黄色のボタン穴が付いた緑色の制服を着て、冬には鹿の毛皮でできた帽子を被っていた。

現代のサンクトペテルブルク帝国大学法学部

 制服の色とマヒワの羽色が似ていたため、学生たちは、「マヒワの子鹿君」とあだ名が付いた――。こんな都市伝説がある。

 そして、彼らについての俗謡が作られた。なぜなら、彼らは夜な夜な居酒屋に居座り、酔って堤防沿いにぶらぶら歩くのが好きだったから。

1859年、サンクトペテルブルク帝国大学法学部の卒業生、最前列にピョートル・チャイコフスキーが座っている

 この曲の作者は不明だ。もっとも、別の説もあり、似たような歌が、この学部が設けられる前から市内で歌われていたという。

 この「ヒーロー」の記念碑は1994年にお目見えし、サンクトペテルブルクの非公式のシンボルの1つになった。

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