アート・デュエットの『MishMash』によるオブジェ『字幕』は、「群衆のざわめきが大きくなる」、「鳥のさえずりが聞こえる」、「不穏なメロディが流れる」などといった文字列で、無声映画や演劇のト書きを思わせる。
同じく彼らの作品である『森の中心の神託所』は1960年代風の宇宙船を連想させる造形。ギアを回せば、散策者の悩みにも回答を出してくれる。
アーラ・ウルバンの『輪舞』は拡声器のようにも、マレーヴィチの農民シリーズの農婦が穿いている円錐形のスカートにも見える。
アレクサンドル・コンスタンチーノフの『水路橋』は、異次元につながるポータルを思わせる。すぐ傍まで近づかないと、存在に気付かないのが面白い。