ロシアの新たなユネスコ世界遺産「ケノゼリエ」はこんな場所(写真特集)

観光・自然
ロシア・ビヨンド
ロシア北部の国立公園の文化的景観が、ロシアで33番目の世界遺産になった。

 「ケノゼルスキー国立公園」(ケノゼリエ)は、ヨーロッパ・ロシア北西部、アルハンゲリスク州にある自然、歴史、文化の複合体だ。この公園は、保護された森林や水晶のごとき湖だけでなく、ロシア北部の数世紀にわたる文化遺産が保存された歴史的環境によって興味深い。

 この地には、かつて住んでいたフィン・ウゴル系民族の遺構や、12世紀に住み着き始めたスラヴ人が創り出した文化的景観がある。

 ここは、両文化の農耕と自然利用の伝統――フィン・ウゴル系民族の林業とスラヴ人の畑作農業――が組み合わさった点でユニークだと考えられる。

 ケノゼリエの主な観光スポットは、16~17世紀のロシアの木造建築のオリジナルがあるいくつかの村だ。ここの「八角尖塔」を戴いた教会は、その美しさで驚嘆させ、ユニークな壁画が保存されている。

 2004年に、ケノゼリエは、「生物圏保存地域」(ユネスコエコパーク)の世界リストに登録され、その時に特別保護地域となった。

 アルハンゲリスク州のアレクサンドル・ツィブリスキー知事によると、ケノゼリエは10年前からユネスコ世界遺産の登録候補に挙がっており、ついに喜ばしい決定が下されたという。