同じ名前を持つロシアの都市

観光・自然
ロシア・ビヨンド
ロシアには1120の都市があり、名称が重複しているケースも存在する。中には、遠く離れているのに、見た目がよく似ている都市もある。

1.ソヴィエツク

 カリーニングラード州のソヴィエツクは、同州で2番目に人口が多い都市。リトアニアに接する国境の町でもある。

 キーロフ州のソヴィエツクは、ウラルの小都市で、2つの河川が交わる位置にある。

2. ブラゴヴェシチェンスク

 アムール州のブラゴヴェシチェンスクは、目の前の対岸は中国の黒河市である。また、シベリア鉄道の終着駅の1つでもある。

 バシコルトスタンにも、ブラゴヴェシチェンスクがある。18世紀中ごろに精銅所を中心に成立した工業都市で、バシコルトスタンの首都、ウファの近くに位置する。

3.キロフスク

 革命家セルゲイ・キーロフにちなんで命名された都市はムルマンスク州とレニングラード州にある。ムルマンスク州のキロフスクは極圏内、ヒビヌイ山脈のふもとに位置する。ロシアで最も人気の高いアルペンスキーリゾートの1つである。

 レニングラード州のキロフスクは、サンクトペテルブルクの衛星都市。大祖国戦争中のレニングラード防衛戦にまつわる記念館がある。

4. プリモルスク

 レニングラード州の小都市プリモルスクには、かつてはルター派教会だった、20世紀初頭の建築のマグダラの聖マリア教会がある。

 カリーニングラード州のプリモルスクは、ロシアで最も小さい都市の1つ。こちらも、美しい街並みや建築が多く残されている。

5. クラスノスロボツク

 この都市の名称は、“クラスナヤ”(美しい)と“スロボダ”(大村)という2つの語から成る。すなわち、美しい居住地、という意味であり、ロシアには2か所に存在する地名だ。

 1つはモルドヴィアで、16世紀中期頃からその存在が知られている(1780年までは、クラスナヤ・スロボダと呼ばれていた)。

 もう1つはヴォルゴグラード近郊。ヴォルガ川を挟んで対岸に位置する、同市の衛星都市である。1870年に誕生した都市で、こちらも当初はクラスナヤ・スロボダと呼ばれた。

あわせて読みたい:ロシアで訪れるべき都市トップ30