ロシアでは太陽が沈まないというのは本当か?

観光・自然
ユリア・ハキモワ
本当。

 3月23日から9月18日まで、ロシアでは太陽が全く沈まない。この結果をどのように導き出したか、ご説明しよう。

 まず、白夜のある場所から始めよう。白夜のある地域は、北緯66度56分より北、すなわち北極圏に含まれる。北極点に近ければ近いほど、白夜は長い。白夜では太陽が沈まず、地平線上をなぞるだけだ。

 ロシア最北の居住地は、クラスノヤルスク地方のディクソン市。北緯73度よりも北に位置する。

 ディクソンの白夜は5月3日に始まり、8月10日まで続く。つまり、太陽は100日間にわたって沈まない。

 また、ロシアは11の時間帯に分かれている。すなわち、特定の日に一部の地域では陽が沈み、別の地域ではほぼ同時刻に陽が昇るということだ。

 ロシア最西端の町であるバルチースク(カリーニングラード州)は、UTC+2の時間帯に属している。最東端の居住地であるウエレン村(チュコト自治管区)の時間帯は、UTC+12。両者の時差は10時間。バルチースクが朝7時の時、ウエレンは夕方5時である。

 現在は夏時間と冬時間に分けられていないため、ロシア国民は時計の針を動かして時間を調整することはない。

 ロシアで太陽が沈まない期間は、3月の23/24日に始まる。

 3月23日、バルチースクでは19:00に陽が沈む(グリニッジ標準時では3月23日の17:00)。ほぼ同時刻に陽はウエレンで昇るが、そこはすでに3月24日の朝5:02である(ただし、グリニッジ標準時では3月23日の17:02)。

「明るい」期間は、9月18/19日に終わる。

 9月18日のバルチースクでは、日没が18:52(グリニッジ標準時では、9月18日の16:52)。ウエレンの日の出は9月19日の04:52(グリニッジ標準時では、9月18日の16:52)。

 このように、ロシアにはちょうど180日間にわたり、陽が昇らないということになる。その他の期間、ロシア西方の日没とロシア東方の日の出には差が出る。

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