ロシア北方の都市では、夏は夜でも昼のように明るい。これは白夜と呼ばれるもので、それが数日続くのか、数ヶ月続くのかは緯度によって異なる。サンクトペテルブルクでは、この時期は誰もが大好きな季節の一つであり、観光客を誘致するための街のアピールポイントでもある。そんなサンクトペテルブルクの2021年の白夜の写真をご覧いただこう。
太陽が少なくとも24時間沈まない極夜に比べて、白夜あるいは薄明は短時間ではあるものの暗くはなり、空をとても色あざやかなものにする。北極圏より緯度が低いところで見られる現象である。
サンクトペテルブルクは白夜(59° 56′)が見られる緯度よりも少し南に位置しているため、街で見られる現象は、正式には「航海薄明」と呼ばれるものである。
白夜は公式には6月11日から始まり7月2日まで続くが、ペテルブルクの夜は5月後半から7月中旬にかけて、かなり明るい。
白夜の期間、街ではさまざまな文化イベントやスポーツイベントが開かれる。
もっとも有名なイベントの一つが、6月末に開かれる高校生の卒業を祝う「赤い帆」祭りである。
地元の人々も訪問客も同様に、音楽祭を訪れたり、ソ連時代から続いている夜間マラソンに参加したりすることができる。
白夜の期間、跳ね橋が上がるのを見ることほど印象的なものがあるだろうか?
あるいはロシアのもっともロマンティックな街を夜、散歩するのも素晴らしい。
そして驚くべき日没を見つめる。