ヨーロッパの一国ほどの大きさのある沼、プロヴァンスを思わせるようなシベリアの紫色の草原、ピンク色の湖・・・。ロシアにはいくつもの奇跡があるが、クリミアには「チーズ岩」というものがある。
アルシタ市近郊のマロレチェンスコエ村にあるトゥズルフ岩石海岸はその一風変わった形から、「チーズの岩」と呼ばれている。海岸は石英砂岩で形成されているからである。水と風の作用で、表面にたくさんのクレーターや穴ができている。砂岩の黄色がかった色と相まって、この形はチーズに似ている。そんな海岸が今、多くの観光客やインスタグラムユーザーを惹きつけている。