この原稿を執筆している時点で、ロシアは以下の国の市民に国境を開放している。
以上の国の市民はビザの規定に従い、自由にロシアに出入国することができる。つまり、イギリス、タンザニア、トルコ市民はロシアへの入国に際し、ビザを申請する必要があるということである。アブハジアとベラルーシについては、ビザなしでの渡航が可能となっている。
また2020年8月2日、ロシアはスイス市民に対しても国境閉鎖を解除した 。ただし、スイスからの国際便の運航が再開されるのは8月15日以降となっている。航空便は週1便で、モスクワージュネーヴーモスクワのルートで運航される。
その他の国の市民でロシアに入国できるのは以下の者である。
一部の外国人に対してロシアは入国を許可している。その対象となるのは次の者である。
その他のあらゆる場合のロシア国境の横断は不法とされる。違反した場合には、20万ルーブル(およそ28万円)の罰金、または強制労働、あるいは懲役2年に処される。
2020年7月27日、ロシア消費者権利および福祉監督庁のアンナ・ポポワ長官は、 ロシアに入国するすべての外国人は、飛行機に搭乗する際に新型コロナウイルスに感染していないことを示す証明書を有することを義務付ける法令に署名した。
証明書はロシア入国までの3日以内に作成されたものでなければならず、文書の内容はロシア語と英語で記載されていなければならない。
入国後、2週間自主隔離する必要はない。ポポワ長官は2020年7月15日にこれを中止すると発表した。
ロシアから出国できるのは以下の者である。
ロシアへの出入国に対する制限は解除されたものの、ロシアの航空会社は国際線運航に関して、問題を抱えることとなった。
6月初旬から航空会社アエロフロートはフランクフルト、パリ、ロンドン、ニューヨーク、ローマ、ソウル、テルアヴィヴを含む数十都市へのモスクワ出発便のチケットを販売した。
またもう一つの航空会社大手S7は、モスクワ発アリカンテ行き、ニース行きの航空便を運航しており、8月10日からはトルコへの航空便を再開させるとしていた。
アエロフロート社は依然として航空便の運航が制限されている国に対して不法にチケットを販売したとの疑いが持たれており、連邦反独占庁がこれに注目した。
これを受けて、2020年8月6日、アエロフロートは実質すべての国際線の運航中止を発表。8月31日まで運航中止となっている国のリストはアエロフロートのサイト上で公表されている。
ロシア航空運輸局はサイト上で、ほとんどのロシアの航空会社がまずトルコへの航空便の再開を計画していると発表している。トルコはロシア人にとって、夏の休暇先として人気のある国である。
サイトには、「8月10日より、トルコ行きの定期便およびチャーター便の便数は大幅に増加する。 シベリア航空、ウラル航空、ロイヤル・フライト、ノードウィンド航空、アズール・エア、ロシア航空、アイフライ航空が運航を予定している」と記されている。またトルコ航空、ブリティッシュ・エアウェイズもモスクワへの国際便の運航を再開するものと見られている。
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