100万以上の人が住むロシアの大都市10

ドミトリー・セレブリャコフ撮影/TASS
 世界の人口の大部分は都市部に集中しており、大都市の人口は毎年増え続けている。ロシアで多くの人が住む大都市はどこだろうか?

1. モスクワ: 1,250万人

 ロシアの首都モスクワはロシア最大の都市である。公式発表によると、人口は「わずか」1,250万人だが、地元の人は実際はもっと多いのではと思っている。まず、モスクワは成長を続けていること。近年、モスクワは面積がほぼ2倍になり、この新たに追加された地域は、「新モスクワ」と総称される。次に、公式発表の数字は、周辺部に住んでいるが、毎日市内に通っている人を含んでいないからだ。全部入れると、モスクワの人口は2,000万人を超えるだろう。さらに、毎年他の地域や国からモスクワに移り住んでいるのだ。

2. サンクトペテルブルク:535万人

 (ここから始まった)1917年の革命前までは、サンクトペテルブルクはロシアの首都であった。今は、ロシアではこの町は「文化的な首都」と呼ばれているがまさにその通りで、多くの美術館や博物館(エルタミージュ美術館は世界でもっとも素晴らしい美術館の一つである)、劇場(マリインスキー劇場はオペラやバレエを、アレクサンドリンスキー劇場では演劇を上演している)、伝統的ヨーロッパ風建築で有名である。それ以外にも雨がちの天候や、何十もある橋がこの街をロシアで最もロマンチックにしている。

3. ノヴォシビルスク:165万人

 ノヴォシビルスクは、シベリア最大の都市かつロシアで3番目に大きな都市であり、交通の要衝でもある。この都市の歴史はシベリア横断鉄道建設と密接に結びついており、ここはウラジオストクに向かう鉄道の最も重要な途中駅の一つである。ノヴォシビルスクにはロシアで最も素晴らしいオペラハウスの一つがあり、また、世界最長の地下鉄橋がある。

4. エカテリンブルグ: 150万人

 ここからは、ロシアの産業の中心であるウラル地方に移動してみよう。何世紀もの間、この地方では、鉱石、石炭、塩、マラカイトを採掘している。ロシアでは多くの他の都市もこれらの産業に関わっているが、中でも最大なのがエカテリンブルグである。この町は18世紀に製鉄所を中心に出来上がり、名前はエカテリーナ1世にちなんでつけられた。地下鉄でさえエカテリンブルグの歴史を紹介するのに鉄を使っている。ゲオロギチェスカヤ駅は地球の内部の各層を表わしたもので飾られていて、その層は色々に彩られたウラル産の半貴石で作られている。

5. ニジニ・ノヴゴロド:126万人

 ヴォルガ川沿いの町、ニジニ・ノヴゴロドには、モスクワから鉄道でわずか4時間で着く。この歴史ある町はしばしばロシアの3番目の首都だと言われる。12世紀に建設された町で、有名な赤レンガ作りのクレムリンなど、独特のスラヴ建築が良い状態で保存されている。ソ連時代には、ニジニ・ノヴゴロドは、幼年時代をここで過ごした作家、ゴーリキーの名で呼ばれていた。ヴォルガ川のボートツアーをするのならこの街を見逃すことはできない。

6. カザン:124万人

 タタールスタン共和国の首都であるカザンは、ロシア最古の都市の一つである。11世紀に建設され、興味深い見どころにあふれている。白レンガ作りのクレムリンや、シュユンビケの斜塔、ロシアで2番目に大きいクル・シャリフ・モスク(最大のものは、チェチェン共和国の首都グローズヌィにある)。しかしこの街を是が非とも訪れなくてはならないのは、素晴らしい料理があるからだ。エチポチマク(ひき肉とポテトのパイ)、チャクチャク(蜂蜜入り生地からつくられるデザート)、バウルサク(ドーナツの一種)、シュルパというスープ、ピラフがあり、この街では空腹を感じることはない。

7. チェリャビンスク:120万人

 ウラル地方にあるこの町の金属精錬や機械製造工場が集中している地元ではチェリャンビンスクがロシアの全都市の中で「もっとも厳しい」と言われている。

 興味深い事実として、街の公式紋章に描かれている動物はラクダである。18世紀にはチェリャンビンスクは鉱工業より貿易が盛んであったのである。

8. オムスク:117万人

 伝説によれば、革命の内戦の間、ロシア帝国が保有していた金塊がこの古いシベリアの町に隠されていたと言う。噂では、この金塊が今でもタイガの森のどこかに隠されているが、見つけ出そうとするは気が狂っている。でも、オムスク自体は伝統的建築や広大なエルティシ川がある楽しいロシアの町で、心温まる地元料理のレストランも多い。(これでペリメニのすべてが分かる)

9. サマーラ:116万人

 ヴォルガ川沿いにあるサマーラは2018FIFAワールドカップの開催都市であった。5キロの長さがある堤防はロシアで最も長いものの一つでカフェや庭園が点在し、ロシアで最も古い醸造所、ジグリがある。街の中心には、巨大な本物の宇宙ロケット、1984年にサマーラ・プログレス・ロケット・センターで作られ、2001年にガガーリンの宇宙旅行を記念して飾られたR-7ロケットがある。

10. ロストフ・ナ・ドヌー:113万人

 南方の都市、ロストフ・ナ・ドヌーはロシアコサックの故郷であり、コサック文化に身を浸したいのならここにおいて他はない。ここではすべてのものがコサックのルーツであることをアタマン・マトヴェイ・プラトフの名を冠した新空港から伝統的なコサック家屋スタイルのレストランまで思い起こさせる。さらに、ロストフ・ナ・ドヌーは独特の雰囲気を持つ近代都市でもある。

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