けして無意味ではない旅:フォローしたいロシアのインスタグラムブロガー5人

イリーナ・ゴールドマン
 ここに挙げた5人のブロガーたちは、今やスマホを持っている誰もが旅行で撮影した美しい写真を投稿することのできるこの世界で、もはやただきれいな写真というだけで人を驚かせることはできないと確信している。クマのマスクをかぶった青年、柱青年、砂漠の会社員などなど、興味深いブロガーたちをご紹介しよう。

1.@mishka.travel

 エリナル・マンスロフさんはウラルの街ペルミ(モスクワの北東1400キロ)出身の旅行家で、ホッキョクグマのマスクを被って世界中を旅している。すでに地球上のすべての大陸を訪れ、北朝鮮にもイエメンにもタンザニアにもそして南極大陸にも行き、いかに安く世界を旅できるかを知っている。

 そもそもの始まりは2007年。ペルミからプラハまで3300キロもの距離をわずか141ルーブル(およそ260円)で移動したのである。

 0ルーブルのボーナス航空券の入手法から、どこでレンタカーを借りればいいかまで、そのライフハックを彼は惜しみなく写真とともにフォロワーに紹介している。しかもマンスロフさんはすべての写真の中でシロクマの姿で登場している。

 

2. @stolbyshkin

 この青年に必要なのは頭を置く平らなスペースと彼の写真を撮影してくれる親切な人だけである。設計技師で写真家のアントン・チャルシンさんはどの写真の中でも、柱のように静かに頭だけで逆立ちしている。「ヨガをしている人なら誰でも簡単にできるものですよ。平衡点さえつかめば大丈夫!」

 このアイデアが浮かんだのは2013年のこと。皆がやっている「何かの前で写真を撮る」という紋切り型のスタイルに対抗する答えであった。

 それ以降チャルシンさんは現在行くことができるさまざまな土地を訪れ、ありとあらゆる場所で逆立ちしている。絶壁で、屋根の上で、トウモロコシ畑で、飛行機の中で、エレベーターで、舟で、車のボンネットの上で、そして海の中で。

3. @macpava

 交渉、締め切り、報告書・・・。代わり映えしない毎日のオフィスライフ。どこか新しい途方もないまだ未踏の世界に今すぐ飛んでいきたいという気持ちになったことはないだろうか。スーツも脱がないで。インターネットコミュニケーションビューローTEGの創設者であるパヴェル・マカロフさんと過激なレジャーの愛好家があなたの代わりにこれらの写真を撮影した。

 

 彼の旅行ブログは「オフィス・プランクトン」と名付けられていて、写真の中ではスーツ姿で登場している。サンドボーディングであろうと、サーフィンであろうと、パラシュート降下であろうと変わらない。

 まるで「メン・イン・ブラック」のエージェントか逃亡中の会社員のように、ついに自由を感じているのが分かる。マカロフさんによれば、ブログのコンセプトはオフィスの壁の中やエジプトのオールインクルーシヴのホテルにいるよりももっと面白い人生が過ごせるというものなのだそう。

4. @veryire

 旅行と同じくらいハスキー犬が大好きという人にとって、ファッション雑誌コスモポリタンの元編集長、イリーナ・ゴールドマンさんのインスタグラムは理想的な旅ブログだろう。地球のあらゆる地点で彼女はいつも可愛いハスキー犬のスペースと一緒に映っている。

 

5. @teaforbear

 デュアル・ワールドあるいは45度のインスタグラムへようこそ。このインスタグラムではすべてが45度傾いている。頭を傾げて、斜め左右上下の角が上になるように見てみよう。モスクワ、東京、ワルシャワ、ハリーポッターの城・・・。二元世界ではすべてが違って見える。

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