タガンスカヤ駅
タガンスカヤ駅
ニコライ・ガルキン/TASSタガンスカヤ駅の大理石の壁には、ソ連の美術家エドゥアルド・ラドゥイギンが制作した10枚の金属パネルが飾られている。このパネルには、ロシアの航空と宇宙開発の起源からガガーリンの宇宙飛行にいたるまでの歴史が描かれている。
地下鉄駅を出ると、正方形の広場があり、その一角に、世界的な演出家ユーリー・リュビーモフによって設立された、伝説的な「タガンカ劇場」がある。
プロレタルスカヤ駅
プロレタルスカヤ駅
ニコライ・ガルキン/TASSプロレタルスカヤ駅の壁には、白い大理石が施され、その黄色の背景に、ソ連のシンボル「槌と鎌」が描かれたパネルが貼られている。駅名も、類似の色の背景から浮き上がる。
ヴォルゴグラーツキー・プロスペクト駅
ヴォルゴグラーツキー・プロスペクト駅
ニコライ・ガルキン/TASS ラドゥイギンによるもう一つの作品が、ヴォルゴグラーツキー・プロスペクト駅の壁にある。この駅は、ボルゴグラード市(1925~1961年はスターリングラードの名で知られる)をテーマとしている。
4枚のパネルが兵士を描いている。大祖国戦争(独ソ戦)のターニングポイントとなった「スターリングラード攻防戦」に参加した兵士たちだ。彼らとともに、労働者、芸術家、科学者も描かれている。
これらのパネルは、実は、古代エジプトの芸術につながる様式をもつ。中央に一人または複数の主要人物がおり、象形文字を連想させる、より小さなモチーフが多数ある。
シューキンスカヤ駅
シューキンスカヤ駅
ニコライ・ガルキン/TASSシューキンスカヤ駅の壁面を飾るのは、4枚のパネルだ(2枚がオリジナルで、残りの2枚はコピー)。これらは、1970年代の、急速に変貌するモスクワを描いている。当時、首都では、新しい住宅が大量に建設されていった。
クジミンキ駅
クジミンキ駅
ニコライ・ガルキン/TASSクジミンキ駅の壁面のキャスト(鋳物)・レリーフは、美術家グリゴリー・デルヴィズによってデザインされた。森の中を歩いている動物や子供たちが、鋳物の浅浮き彫りで表されている。最大のレリーフには、実は、職員の出入り口が目立たぬようにある。
ベゴヴァーヤ駅
ベゴヴァーヤ 駅
ニコライ・ガルキン/TASSベゴヴァーヤ 駅の装飾は、競馬がテーマ。近くのモスクワ中央競馬場にちなんで命名された。「ベゴヴァーヤ」とは、ロシア語で「競走」という意味だ。
改札広場は、「強い騎手」と題されたパネルで装飾されている。階段の壁にも、乗馬スポーツを描いたレリーフがそびえている。すべてがラドゥイギンによってデザインされたものだ。
バリカードナヤ駅
バリカードナヤ駅前の広場
キリル・カリンニコフ/RIA Novostiバリカードナヤ駅のファサードには、戦う革命家を描いた浅浮き彫りが施されている。これは1905年の第一次ロシア革命のクライマックス、12月のモスクワ蜂起を題材としている。
駅を出ると、有名なスターリン様式の7つの超高層建築(セブンシスターズ)の一つと、世界最大級のモスクワ動物園の入り口が見える。
プーシキンスカヤ駅
プーシキンスカヤ駅
ニコライ・ガルキン/TASS壁面のパネルは、大詩人アレクサンドル・プーシキンがテーマ。各パネルには、彼にゆかりのある場所のイメージが表現されている。すなわち、モスクワ、サンクトペテルブルク、皇帝の離宮のあるツァールスコエ・セローのリツェイ(プーシキンが学んだ、貴族の子弟を対象とした学習院)、プーシキン家の領地「ミハイロフスコエ」、そして、彼が葬られた、プスコフ州・スヴャトゴルスキー修道院の墓地。各パネルには、プーシキンの詩の引用が添えられている。
スパルタク駅
スパルタク駅
ヴァレーリイ・シャリフーリン/TASSスパルタク駅(旧名はヴォロコラムスカヤ駅)の建設は、実に1970年代から行われていたが、プロジェクトは一時、マネジメント上の問題で凍結。ようやく、2014年8月27日、近くの、サッカーチーム「スパルタク・モスクワ」のスタジアムと同じ日にオープンした。
駅はサッカーを題材としたパネルで飾られている。主なデザインの色は白と赤。スパルタクのチームカラーだ。
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