車、列車、飛行機のロシア旅で最高なのは

特急列車「ラストチカ」(つばめ号)、ソチ。

特急列車「ラストチカ」(つばめ号)、ソチ。

ニーナ・ゾティナ撮影/RIA Novosti
 ロシアは世界で最も広い国であるため、旅してまわるのは容易なことではない。旅の交通手段、その長所と短所にはどのようなものがあるのだろうか。どこか行ってみたいスポットがあったら、この記事は参考になるかも。

1.     自動車で自然の中を走る

ロシアのアルタイ。

 人の暮らす集落と集落の間の距離は、時にとてつもなく長い。車で移動すると時間がかかるし、人気のない自然の中をひたすら走るのは、慣れていない人にとって怖いことかもしれない。

 これ以外にも問題はある。道路の整備状態はバラバラで、辺境の地の状態の悪さに驚くかもしれない。

 状態が良いのは、主要な高速道路。有料高速道路もあり、モスクワ-ノヴォロシースクM4「ドン」道、またモスクワ-サンクトペテルブルクM11道(現在未完成)の3ヶ所は良好である。高速道路の制限速度は時速110~130㌔であるが、都市部は時速60㌔、郊外は時速90㌔などの制限もある。緑色の高速道路は時速110㌔のところもある。

 ロシアのアジア部分すなわちウラル山脈以東のロシアでは、ガソリンスタンドがそれほど多くないため、事前に満タンにしておくなどの計画的な走行が必要となる。いかなる文明もない大自然の中を何時間も走らなければならない場所がある。

 ガソリンは安く、2017年夏の平均価格はリッター39.87ルーブル(約79.74円)。

 「エイビス」、「ハーツ」、「ヨーロッパカー」などの欧米の大手レンタカー会社がロシアに進出しており、普通車で1日1500ルーブル(約3000円)から、平均して1日2500~3000ルーブル(約5000~6000円)で借りることができる。2~3年以上の運転経験が必要。旅行者の場合は国際運転免許証で利用できる。

2.     列車の窓からロシアを眺める

ロシア鉄道。

 長距離列車で国を横断するのは、特別な経験である。1週間ほどの余暇があったら、シベリア鉄道でウラジオストクからモスクワまたはモスクワからウラジオストクへ行ってみよう。金属製の美しいカップ・ホルダーに収まった典型的な多面グラスで紅茶を飲みながら、のんびりとロシアの大地、異なる気候帯を見ることができる。

 列車の旅の別の醍醐味は、同乗している人とのふれあい。知らない人と食べ物をわけあって、おしゃべりをするのは楽しい。ロシア人を知り、理解できる良い機会である。そして、夜はガタンゴトンという音を聞きながら、眠りにつく。

 列車はさまざまな駅に停車する。停車時間は長い場合、1時間に達することもある。駅で降りて、駅や周辺の雰囲気を直に楽しみ、プラットフォームにいるおばあちゃんたちから手づくりのピロシキやベリーを買うこともできる(良いものかしっかりと確認しよう)。

 列車の車両の等級は異なる。クペーと呼ばれる2人~4人用の車室が並ぶ寝台車、プラツカルトと呼ばれる開放式寝台車がある。開放式寝台車で長距離を旅するのは疲れるため、1日以上の利用はすすめない。

 シベリア鉄道の列車の種類などの詳細は、このウェブサイトで確認可能。概して、ロシアの列車の旅は快適で、鉄道網も各地に広がっていて便利である。時刻表の確認、乗車券の予約は、このウェブサイトで確認可能。英語も対応している。

 モスクワ-ウラジオストクのクペーの乗車券は片道5万円ほど、プラツカルトの乗車券は事前購入であれば片道9000円ほど。

3.     飛行機で好きなところだけ集中的に見学

カザン国際空港を出発するアエロフロートのエアバス-A320。

 飛行機の旅は安くない。たとえば、モスクワとバイカル湖近くのイルクーツクの列車の往復乗車券は2万ルーブル(約4万円)ほどだが、飛行機の直行便だと繁忙期ではなくても片道2万5000ルーブル(約5万円)以上する。ロシアの大手航空会社は「アエロフロート」(www.aeroflot.com)、「S7航空」(www.s7.ru)、「UTエアー」(www.utair.ru)、「ウラル航空」(www.uralairlines.com)。

 格安航空会社(LCC)「ポベダ」もある。(www.pobeda.aero)これはアエロフロートの子会社である。ポベダの路線は限られているが、費用を安く抑えたい旅行者にとっては救いとなる。空港で嫌な思いをしないように、すべての料金を確認しておこう。