「モスクワの日」を地元民ぽく祝う

モスクワの誕生870周年、モスクワっ子と楽しもう。

モスクワの誕生870周年、モスクワっ子と楽しもう。

=タス通信/アルテョム・カラタエフ撮影
 博物館および美術館の無料開放、グルメ祭、夜の花火などが催される。モスクワっ子と楽しもう。

 ロシアの首都モスクワは今年、誕生870周年。モスクワ市行政府は9月1日から10日間を祝賀期間と定めている。9月9日、10日の2日間は、特に重要なイベントが目白押しで、モスクワ地下鉄とモスクワ中央環状線は24時間開いている

 トヴェルスカヤ通りは、パーティーの雰囲気になる。そして他のさまざまな場所でも、楽しくてためになるイベントが盛りだくさん。具体的にどんな企画があるのだろうか。

スパスカヤ塔軍楽フェスティバル

国際軍楽フェスティバル「スパスカヤ塔」、2016年=ロシア通信/エヴゲニー・オディノコフ撮影国際軍楽フェスティバル「スパスカヤ塔」、2016年=ロシア通信/エヴゲニー・オディノコフ撮影

 国際軍楽フェスティバル「スパスカヤ塔」は、赤の広場で開催。期間は8月26日~9月3日。今年はロシア、オーストリア、アルメニア、ベラルーシ、エジプト、インド、イタリア、カザフスタン、中国、トルコ、ウズベキスタン、スイス、チリなど、29隊の軍楽隊が音楽の腕前を披露する。

 9月2日には、モスクワのさまざまな公園で12公演が行われる

 スケジュールの確認やチケットの購入はオンラインで可能。

トヴェルスカヤ通りの歩行者天国

トヴェルスカヤ通りは、パーティーの雰囲気になる。Moskva Agency/キリル・ズィコフ撮影トヴェルスカヤ通りは、パーティーの雰囲気になる。Moskva Agency/キリル・ズィコフ撮影

 トヴェルスカヤ通りは9月9日、10日の2日間、歩行者天国になり、複数のテーマ・イベントが開催される。街の歴史や国家全体に貢献した有名なモスクワっ子に関連したイベントは、午前10時に始まる。深海探査艇「ミール」、火星・月移動車、太陽系のモデルなども見ることができる。

 スターリン様式の高層建築、ペルツォフ邸、リャブシンスキー邸(ゴーリキー文学博物館)は、モスクワの建築代表例として紹介される。

 カメルゲル横町には、ロシア有数の大きさのパルクール・パークが登場する。高さ10㍍ほどのモスクワ・シティの形をしたクライミングウォールもある。大人用と小人用で15ルート。マネジ広場ではフローボーディングとボディーボーディングを見ることもできる。

グルメ祭「モスクワ料理の時」

 9月9日、10日の2日間、トヴェリ通りで、モスクワのレストランによる料理が提案される。モスクワで考案された料理や、異なる時代の人気料理など。子牛のフォルシマク(パテのような料理)、ベリャシ(タタール版またはバシキール版のピロシキ)、「鳥のミルク」ケーキ(白いマシュマロやムースのような部分をチョコでコーティングしたもの)、ラフ・コーヒー(モスクワのコーヒー店「コーヒー・ビーン」が1990年代半ばに考案した、乳脂とバニラ・シュガーの入ったスチーム・コーヒー)などが、世界上位50位に唯一ランクインしているロシアのレストラン「ホワイト・ラビット」のウラジーミル・ムヒン料理長によって特別につくられる。試食してみよう。

祝いの花火

花火は13ヶ所から打ち上げられる。=Moskva Agency/セルゲイ・キセリョフ撮影花火は13ヶ所から打ち上げられる。=Moskva Agency/セルゲイ・キセリョフ撮影

 9月9日午後10時、ボタン、キク、ヘビ、ハートなどの形をした華やかな花火が夜空を照らす。1万3000発の花火が13ヶ所から打ち上げられる。ラウシスカヤ河岸通り、お辞儀が丘、ブラチェエフスキー公園で、空に輝く870の数字を見ることができる。

博物館と美術館の無料開放

ツァリツィノ=ロシア通信/マクシム・ブリノフ撮影ツァリツィノ=ロシア通信/マクシム・ブリノフ撮影

 9月9日、10日の2日間、モスクワの博物館と美術館の多くに無料で入ることができる(一部の博物館と美術館では毎月第3日曜日が無料入館日でもある)。合計80館で実施される。具体的には、モスクワ近代美術館、「ボロジノの戦い」パノラマ博物館、モスクワ博物館、イギリス庭園、GULAG歴史博物館など。

 また、モスクワの日の特別企画展も多くの場所で開催されている。たとえば、モスクワ博物館では、外国人の目を通したロシアの首都展が行われる。絵画や彫刻以外にも、地元の外国人の所有物も展示される。

無料ツアー

 モスクワ動物園、ツァリツィノ公園、マリーナ・ツヴェタエワ博物館、その他70以上の博物館および美術館と公園で9月9日、10日の2日間、200種ほどの無料ガイド・ツアーが行われる。クスコヴォ邸では、この屋敷の歴史と最初の所有者ピョートル・シェレメチェフ伯爵のツアーが行われる。現代美術館「ガレージ」ではゴーリキー公園の建築ツアーが、プーシキン美術館ではアルバート通りの徒歩ツアーが行われる。申し込みはそれぞれの博物館と美術館、またはモスクワ市長の公式ウェブサイトで行う。

 また、モスクワ徒歩ツアーによるロシア語の無料ツアーが50種行われる。スケジュールは公式ウェブサイトで確認できる。また、英語の有料ツアーもあり、同様に公式ウェブサイトで申し込みできる。

モスクワ中央環状線のツアー

モスクワ中央環状線=Moskva Agency/アンドレイ・ニケリチェフ撮影モスクワ中央環状線=Moskva Agency/アンドレイ・ニケリチェフ撮影

 モスクワ中央環状線のロシア語の無料ツアーが行われる。20世紀初頭のアールヌーボー建築である複数の駅をめぐる。商業ビルや住居ビルに変貌しつつある工業地帯が背景になる。8月28日に申し込みが始まった。

「鮮烈な人々」フェスティバル

 ゴーリキー公園では、イタリア、フランス、ロシアの大道芸が行われる。噴水広場では、曲芸師、ダンサー、オペラ歌手などによる10時間のパフォーマンス「カラーの夢」が行われる。

 ムゼオン芸術公園はインタラクティブなファッション・ショーの場となる。有望なデザイナーの新しい作品を見学でき、スタイリストと独自のルックを考えることもできる。すべての会場の入場料は無料。開催は9月9日午後1時から9月10日午後3時まで。

 他の日のモスクワのイベントは、モスクワ市長の公式ウェブサイトにて確認できる。