ロシアの2016年観光行事TOP10

アレクサンドル・リュミン撮影/タス通信
 ロシアの歴史ある邸宅でジャズ、夏の真っ盛りの新年、ロシアの辺境の村のシュールなランド・アート、太平洋岸のロック、ワラのかかし焼き、シベリア・シャーマンの踊り、その他のロシアの旅で必見の祝日、祭、イベントを特集する。

ペテルゴフの噴水祭

期間:開会式5月、閉会式9月

ルスラン・シャムコフ撮影/タス通信

 豪華なペテルゴフ宮殿・庭園をさらに引き立てる噴水147基は毎年春、効果的に放たれ、止められる。ロシアの作曲家のクラシック音楽、舞踏、大砲、花火のある盛大なこの祭は、エンドルフィンを最大レベルまで高める。チケットは公式ウェブサイトで事前に予約しておく方が良い。

 

モスクワのクリスマスと新年

期間:12月25日~1月14日

イリナ・アフォンスカヤ撮影/タス通信

 スパスカヤ塔祭の世界中の軍楽隊の音と輝きに満ち、光輪祭のイルミネーションで変化するモスクワだが、やはり新年の装飾の中ではそれ以上に映える。照明のインスタレーション、トンネル、噴水、何キロものガーランド、きらきらと光るスケート場、巨大なクリスマスツリーのデコレーション、芸術的なクリスマスツリーは、12月初めに登場している。

 

マスレニツァ(謝肉祭)

期間:3月7日~3月13日

アレクサンドル・リュミン撮影/タス通信

 冬と別れ、春を迎える昔ながらのロシアの祭は、新年とクリスマスの後の最大の祭。マスレニツァとは、大きなワラのカカシを燃やすことであり、ソリで滑ることであり、カーニバルである。だがメインと言えば、伝統的なイクラからミントソース付きのクランベリーまで、イマジネーションの広がる限りのあらゆる物を添えた、何トンものブリヌィ(クレープ)だ。マスレニツァはロシア全土で1週間丸々行われるため、シベリアの雪の町のレクリエーション戦から「黄金の環」の街のガチョウの戦いまでと、旅行者のオプションはたくさんある。

 

極北の「トナカイ飼育者の日」

期間:3月初め~4月半ば

アナトリー・ストルニン撮影/タス通信

 毎年恒例のロシア北部の先住民族の祭は、サレハルド(モスクワから3400キロ)とナディム(モスクワから3000キロ)の郊外で行われる。これは広大なツンドラを年中遊牧している少数民族と交流できる、めったにない機会である。このロシア北部の最も鮮明で大規模な祭では、トナカイ・ソリのレース、伝統的な歌や踊り、ナルタ(トナカイの長ソリ)超えジャンプ、伝統的な戦いなどを楽しむ。希望者はツンドラでの生き延び方、自分の住居チュム(トナカイの皮から縫ってつくる伝統的なテント)のつくり方も学ぶことができる。

 

サハ共和国の新年

期間:6月10日~25日

アレクサンドラ・ムドラツ撮影/タス通信

 6月、シャーマン、ユルト(移動住居)、馬に囲まれながら新年を祝える場所がある。それはサハ共和国だ(モスクワから8400キロ)。長い冬と平均気温マイナス40度の地のサハ人またはヤクート人の生活には、夏至の日に新年を祝う古代の伝統が残っている。祝いはメインのシャーマンによる炎と土にクムィス(馬乳酒)をまく儀式で始まり、輪舞に似た伝統的な「オスオハイ」踊りと昇る太陽の合同歓迎で終わる。

 

「サンポの地」の犬ゾリ・レース

期間:1月22日~24日

ロマン・クラモヴニク撮影/タス通信

 カレリア共和国(モスクワから860キロ)の雪深い森では毎年冬、シベリアン・ハスキー、アラスカン・マラミュート、アラスカン・ハスキーといった北の犬種がレースを3日間行い、3万5000人ほどの観客を集める。カレリア・フィンランドの叙事詩では、「サンポ」は粉砕機の形をした魔法のアイテムで、幸福、平穏、豊かさの源であり、小麦粉、塩、金を限りなく与えてくれるものである。

 

国際景観建築祭「アルフストヤニエ」

期間:7月末~8月初め

セルゲイ・ボブレフ撮影/タス通信

 カルーガ州(モスクワから210キロ)でここ10年行われている「アルフストヤニエ」は、ニコラ・レヴィネツ芸術公園[6]を超え、近隣のズヴィズジ村の店、バス停、文化会館を真のアート・オブジェに変えながら、その生活へと浸透して行った。

2006年からだけで、ニコラ・レヴィネツ芸術公園には101個ものアート・オブジェがつくられている。

 

国際電子音楽・現代技術祭「アルファ・フューチャー・ピープル」

期間:7月

アレクサンドル・リュミン撮影/タス通信

 電子音楽愛好家約4万人をヴォルガ川河岸(モスクワから420キロ)の秘密の飛行場に集めるこの屋外祭が、ヨーロッパ音楽イベントの上位に位置しているのは偶然ではない。2015年は開催期間の3日間で、6ステージに100人以上のDJとミュージシャンが上がり、パフォーマンスを行った。

 

自由港ウラジオストクの大音楽祭「Vロックス」

期間:8月最後の週末

報道写真

 夏の最後の週、ロック音楽と暖かい海は、ウラジオストクのVロックスに来るための最高の口実になる。開催期間の3日間、約10万人が結集する。ウラジオストク中心部の複数のステージで同時に、昼夜を問わず、ロシア、日本、中国、アメリカ、イギリス、その他の国の若きロック・ミュージシャンが演奏を行う。

 

国際音楽祭「ウサジバ・ジャズ」

期間:6月初め

スヴェトラナ・ボブロヴァ撮影/タス通信

 屋外での世界のジャズ音楽とロシアのクラシックな邸宅の雰囲気の組み合わせは毎年、このモスクワの音楽祭に4万人ほどを呼び込む。「ウサジバ・ジャズ」が10年行われていた「アルハンゲリスコエ」邸宅は、18世紀末の壮大な庭園建築群で、公の家系ゴリーツィン家とユスーポフ家の所有であった。「アルハンゲリスコエ」邸宅での音楽祭はすぐに、ロシア最大のジャズ・イベントとなり、エカチェリーナ2世時代に建てられたモスクワの「ツァリツィノ」邸宅に2015年に移動し、さらにサンクトペテルブルクを含むロシアの他の大都市で開催されている。

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